プロット:Card to Pocket(カード・トゥ・ポケット)
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Card to Pocketとは
手に持ったデックもしくはパケットから特定のカードが消失し、ポケットから出現する。
といったような現象を総称して「カード・トゥ・ポケット」と呼ぶ。
また、同数値のカード4枚を移動させれば「Travellers」、1枚のカードを繰り返して移動させれば「Homing Card」のように、状況によって呼び分けることもある。
「Homing Card」って名前が付いたまったく違うカードマジックがあるので、ちょっと混乱するかもしれない
図にして簡単に記載しておくので参照されたし。
見かけ上の分類であるため、歴史的な背景とは異なるのでその点は注意して欲しい。
ざっくりとした認識でいいんじゃないかなー
- 1868年 Robert Houdin(ローベル・ウーダン)の「Les Cartes à la manche」(Cards up the sleeveの原型?紹介のみ?)が『Les Secrets de la prestidigitation et de la magie』(1868)で発表される。
- 1889年 Robert Houdin(ローベル・ウーダン)の「The Cards passing up the Sleeve」(Cards up the sleeveの原型)が『Tricks with Cards』(1889)で発表される。
- 1909年 T. Nelson Downs(ネルソン・ダウンズ)の「Cards Up The Sleeves」が『The Art of Magic』(1909)で発表される。
- 1948年 Francis Carlyle(フランシス・カーライル)の「Homing Card」が『Stars of Magic Series 4, No. 2』(1948)で発表される。
- 1950年 Dai Vernon(ダイ・バーノン)の「The Travelers」が『Stars of Magic Series 6, No. 3』(1950)で発表される。
- 1986年 Larry Jennings(ラリー・ジェニングス)の「Ambidextrous Travellers」が『The Classic Magic of Larry Jennings』(1986)で発表される。
- 1996年 Roberto Giobbi(ロベルト・ジョビー)「Homing Card Plus」が『Card College Vol.2』(1996)で発表される。
「Homing Card」という名前を持つ別のカードマジックに付いては下の記事で少し触れているので(ほんとにちょっとだけ)、気になるって方はどうぞ。
関連作品
Homing Card系
- 「Homing Card」by Francis Carlyle
- 「Homing Card Plus」by Roberto Giobbi
Travelers系
- 「The Bashful Queens」by Paul LePaul
- 「The Travelers」by Dai Vernon
Cards Up the Sleeve系
- 「Cards to Pocket」by Cy Endfield
- 「Cards to pocket」by Dai Vernon
- 「Cards Up the Sleeve」by Dr. Jacob Daley
- 「The Cards passing up the Sleeve」by Jean-Eugène Robert-Houdin
- 「The Cards up the Sleeve」by T. Nelson Downs