プロット:Oil and Water(オイル・アンド・ウォーター)

2020-06-20

Oil and Waterとは?

カードマジックの古典的なプロットのひとつ。

いカード(ハート・ダイヤ)といカード(スペード・クラブ)を、それぞれ水(いカード)と油(いカード)に例え、カードをが交互になるように重ね合わせても、水と油のように分離してのカードが分かれる、という現象のことをいう。

基本的には少枚数(33の計6枚、44の計8枚くらいが大多数)のカードを使って行うことが多い。

「混ぜたいカードといカードが分離して分かれる」という現象自体は、Johann Nepomuk Hofzinser氏(ホフジンザーで覚えればいいよ)が一組のデックを用いて行っており、いわゆるホフジンザー・プロブレムのひとつであったりする。

少枚数のパケットで「いカードといカードが分離する」という現象を最初に行ったトリックは、Walter Brown Gibson(ウォルター・B・ギブソン)氏の「Like Seeks Like」であるとされている。

「Oil and Water」という名称と演出は、Edward Marlo(エドワード・マーロー)氏が発表した作品が由来である。

「Oil and Water」というプロットの考案者は誰か?という論争がたまに発生するが、エドワード・マーローであると言って差し支えないであろう。

ホフジンザー/ギブソンの2つのトリックも歴史的に重要な手順であることには違いないが、演技を見ると「これはOil and Waterだ」と思えるものではないのだ。

  • 1940年 Walter B Gibsonの「Like Seeks Like」が書籍『The Jinx 51-100』に掲載。
  • 1953年 Edward Marloが「Oil and Water」を書籍『The Cardician』に掲載。

関連資料

  • 『The Magic Way』 by Juan Tamariz(1988)

関連作品

  • 「Agua y Aceite “Por Culebreos”」by Arturo de Ascanio
  • 「Oil & Water」by Helder Guimaraes
  • 「Tamariz’ Oil and Water」by Juan Tamariz
  • 「オイルアンド421」by 松田(野島伸幸)
  • 「水漏れ油漏れ」by 福田庸太

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プロット

Posted by ゆき