所感:「The trick that cannot be named by 齋藤修三郎」
The trick that cannot be named by 齋藤修三郎とは?
マジッククリエイター・齋藤修三郎氏(サークル名:めちゃ凄サイトー)がマジックマーケット2019で頒布したトリック。
冊子と使用する道具のセット。
所感
- 冊子・使用するひらがなカード16枚・クライマックス用カード・予言用紙・封筒(大小1枚ずつ)がセット
- 手順は2つ解説されている
- ひらがなカードはプラスチック製
The trick that cannot be named
「これからマジックをお見せしますが、皆さんはタイトルを当ててみてください」言いながらマジックを始める。
ひらがなの書かれた16枚のカードをシャッフルし、そのカードを使って観客に4つの単語を作ってもらう。
その単語がすべて予言されており、そして、このマジックのタイトルが明かされます・・・。
付属の冊子にこのトリックを作るに至った経緯が記されていますが、
よくそこからここまでのものを考えたな・・・
ですね。
ほんと、よく出来ています。
難易度は高くなく(いわゆるセルフワーキング)、手順を覚えるのも楽で一度覚えればそう忘れないと思います。
また変な数理感を感じさせるような無駄に長くてダラダラした操作がないのも好感触。
複数の観客に参加してもらう(4人がベスト)・手順に要する時間が長めなので演じる場所を選ぶが、状況にマッチすればこのトリックだけでかなりの時間もたせることが出来ます。
紹介文からは分かりづらいですが、クライマックスに至る前の段階でも驚く箇所や笑える箇所が織り込まれているので、観客とコミュニケーションを取りながら演じるスタイルの人にはハマるんじゃないでしょうか。
辻占
観客に1枚トランプの中からカードを選んでもらい、そのカードをひらがなカードを使って占います。
前提条件として、「The trick that cannot be named」を演じる前にカードを1枚選んでもらっておき、その実演後、ひらがなカードが場に広がった状態から演じることが必要となる。
構成の都合上、演じる際はかなりの長尺になる。
演技時間を考慮して、「The trick that cannot be named」のみで終えるか「辻占」を含めたフルルーティンにするかを考えたい。
ずっと観客が使っていたカードを上手いことあーするだけで観客の選んでいたカードをあんな風に示してくれるので、それはもう不思議だと思います(もー買った人だけ知れれば良いと思うんだ)。
最後に
付いてる道具はしっかりしている作品自体も面白いので、口に自信のあるマジシャンにおすすめ。
マジックマーケット2019で頒布された際、こんな良いトリックが今しか入手出来ないのか、と思ったものでしたが、なんだかんだでまだ結構入手する方法はあるようなので、入手できるうちにぜひ。