所感：「Deluxe Ring And Rope by TCC」

Deluxe Ring And Rope by TCCとは？

マジックの基本用具を数多くリリースしているTCCの手品用具。

サロンの鉄板ネタである「リング&ロープ」の手順を演じるのに適した用具、金属製のリング1本と、使いやすいリボンが2本、そして38分ほどの解説(オンライン動画)がセットになっている。

道具自体に特殊な仕掛けはなく、良い道具が欲しい人向けじゃなかろうか。

所感

7分ほどの前置きあり。道具のこだわった点とかこういう風に作ったんやで！とかそんなん。

ちなみに解説は中国語(だよね・・・？)だが、下に英語字幕が出ている。
英語がわからなかったとしても、前置き以外は見れば分かると思う。

10種類の技法が解説されており「実演→バックビューでの解説→スローでもう一度」といった流れで分かりやすい。初心者であっても、分からないということにはならなそう。

ただ技法解説のみであり、ルーティンは解説されておらず、初心者がこの解説を見てルーティンまで自分で組めるかといえば、それなりに難儀はしそうである。

解説された技法を並べれば手順になるかといえばならないので、すでに演じてる人向けだとは思う。

とはいえ、リング&ロープを学ぶことが出来る良教材に何があるかといえば、わたしは思いつかないし、ダロー氏の「フーラー・ドーラー」くらいしか良手順を収録した資料も知らなかった。

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ゆき

知ってる人がいたら教えて欲しい

追記(2021/4/6)

コメディマジシャン・キシタカ氏からの情報

・『monthly Magic Lesson DVD VoL42』に4段からなるリング&ロープの手順が収録。

・デビッド・ウィリアムソン氏の『デイヴ2』(日本語字幕版あり)に手順が収録されている。

デイブ2 日本語字幕版 [DVD]

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ということを教えてもらいました。ありがとうございましたm(_ _)m

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ゆき

興味のある方は参考にしてください

追記2(2021/4/7)

真氏からの情報。

・Aldo Colombini(アルド・コロンビーニ)氏のDVD『The essential Aldo Colombini vol.1』に「Ringing around」という手順が収録。

・Eric DeCamps(エリック・ドキャンプ)氏のDVD『Stars of magic 6』に「Ring And String Routine」という手順が収録。

・Flip Hallema(フリップ・ハレマ)氏のDVD『Flip Truly Magical Rope Magic』に「Ring on Rope Routine」という手順が収録。

・Tabary(タバリ)氏のDVD『Tabary Elegant Rope Magic』にも手順が収録されている。

ということを教えていただきました。ありがとうございますm(_ _)m

これらも興味があればご参考ください。

追記終わり。

ちなみに付属の金属製リングだが、結構重い。

指先でリングを保持するとき、しっかり持っていないと自重で倒れてきたりする。

段差や溶接部が無いしっかりした道具ではあるが、人によってはプラスチック製の軽い物の方が使いやすいと感じるかもしれない。

こういうリング型のタオルハンガーとかでも十分かなと思ったりする。

タオルハンガー リング型 壁 取付け トイレ キッチン アンティーク調 ET-TAOHAN

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 解説されている技法の個別感想

PART1から7まではPVで演じているのが確認出来るが、8～10は無いみたいです。

簡単に感じたことをつらつらっと。

PART1

現象リングに通したリボンが抜ける。

PART1はスタンダードなものだが、リボンだからこそ出来るちょっとしたサトルティを加えた技法。そのためロープでは厳しい。
リボンでやってる人は覚えておくと良い、抜ける瞬間が非常にビジュアル。

PART2

現象リングに引っ掛けたリボンが一瞬で通った状態になる。

ロープでもOK。とてもビジュアル。おすすめ。客受けも良い(経験談)。

PART3

現象リボンがリングに通る、リボンを抜くがリングを投げるとまた通る。

二度行うことを前提にしたムーブ。

二度目のムーブはよく見かける「それってさ、もう・・・」ってなるあれなのだが、連続で行うことで不自然さがなくなっている。不自然なリングと紐と手の配置に対して、一段目のムーブによってコンテキストを持たされたからかなー。

その代わり一段目が不自然な感はあるが。

PART4

現象リボンの通ったリングを引っ張ると外れる。

特筆すべきことはないけど有用なムーブ。

PART5

現象外れている状態から通すムーブ。

左手にロープ、右手にリングと完全に分離した状態で持っている状態から、最短の接触で通せていると思う。とても有用。

ただ、解説のときに出てくる手の型「KATO EAGLE HAND」って何さ。

PART6

現象リングがリボンから抜ける。

PART5の動きを抜けるムーブに転用。

これもまた有用。
この手の抜ける瞬間の見せ方、ほんと綺麗ですねー。

PART7

現象くるっと巻きつけてからぽんって抜ける。

よくリング&ロープのクライマックスで行われるくるっと巻きつけて真ん中から抜けるやつ。

手品していない人から「さすがにそれで抜けるのは分かる」という感想をたまに聞くので、個人的にはあまり信用していない手法だし、わたしも初見時にそう思った。

とはいえ、クライマックスで結局これやってた身なのであまり文句も言えねぇ。

PART8

現象リングが通った状態でリボンの端同士を結び、抜ける繋がるを連続で行う。

サロンで演じれる輪ゴムと指輪っぽいですね。
PART7のようなクライマックスを避けるのであれば、こういったのを締めにやるのがいいんでしょうか。

PART9

現象PART8と同じく、リングを通してリボンを結んだ状態での抜ける繋がる。

PART3と似た感じの動き。

PART10

現象リボンの端同士を結び、その中へリングを繋げる。

結び目の大きさの関係で、リボンじゃないと厳しい(出来はするけど不思議じゃないの意味で)と思う。

リボンを使っているならこれがクライマックスでいいかなー。

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ゆき

ロープでやりたいなぁ・・・

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Posted by ゆき