所感：「At the Table Live Lecture 6(November 2014) – Chris Korn」
At the Table Live Lecture 6(November 2014) – Chris Kornとは？
2014年10月に行われたオンラインライブレクチャーのChris Korn(クリス・コーン)回。
FISMへの出場経験や、TV出演経験もあるマジシャンです。
入手方法はDLコンテンツ、他のマジシャンのレクチャーも一緒になったDVD5枚組セット、単独DVDがある。
所感
Fireball
観客にライターを持ってもらい、紙玉に火をつけて左手に投げ込むと燃え上がりミニウイスキーボトルが出現する。
ミニウイスキーボトルはトランプデックと大体同じくらいの大きさ。
ミニボトルに変わっただけで、デビット・ストーンの「FLASH DECK」(DVD『THE REAL SECRETS OF MAGIC vol.1』収録)と見た目というか、ほぼ現象は同じ。
「FLASH DECK」と比較すると、見た目的には火の玉が飛んでいって左手に着地する瞬間に出現する感じになっている。
裏側的にいうと、フラペを持っている手でパームを行っているため、出現前の着火させる瞬間等パームしたまま動く箇所があり、フラッシュするリスクが大きいように思う。
また、ミニボトルを別のミニボトルにスイッチする方法も解説されている。
Thrashed
3枚のコインが1枚ずつ消失し、両手が空であることをフェアに示す。
その後、1枚ずつ出現させる。
レギュラーコイン2枚とS1枚の手順。特筆するような点は特にない。
スリービングについての詳細な解説がされるので、気になる人は聞いてみては良いのではないだろうか。
I Gotta Take This Call
いわゆるワンコインルーティン。
目の前に想像上の公衆電話があるという設定で、コイン投入口に入れると消え、話し中だったのでお釣りの返却口から返却(出現)する。
最後にはコインがスマホになります。
手順自体は普通のワンコインルーティンだが、「電話をかける」というコンセプトの演出でクライマックスまで上手くまとめている。
演出の参考なんかに。
基本はワンコインでしたが、ポケットから小銭を取り出してその中の1枚が溶けるように消えるあの消失方法もやっており、演出とあっていて良いと思いました。
Connie Hadden Mashup
スリーフライ。
思ったよりも使用するギミックが多い。
レギュラー3枚とあるギミックのセットを使用する。
んーやるかなぁ・・・、そのギミック持ってない人も結構いそうだし、レギュラーのみやS1枚などの少ない用具で行える手順の中にも、この手順よりも良い手順がありそうな。
ストリートで演じてる映像が差し込まれるのだが、観客で出てくる謎のゆるきゃらが気になる。
Hot Summer Nights
グラスの結露を使って紙ナプキンに予言を記すアイディア。
せめて実演があれば良かったのですが。
予言はクラブの～やハートの～のようなカードに関するもの。
紙ナプキンに水をかけると浮かび上がってくる。みたいなのが良かったなぁ。
FISM/TV
FISMでの経験やTV番組での話。
英語が分かるのであれば楽しめるのかもしれません。
このあたりが一番、観客が沸いていた気がします。
尻からカードシャワーや尻からロングカードのあたりは、コメディマジシャンだと参考になる話かもしれません。
Impromptu Cups and Balls
紙ナプキンを丸めて作った玉と、プラスチックカップを利用して行うカップ&ボール。
即席でどうしてもカップ&ボールを演じなくてはいけないときにでもやるくらいであろうか。
ウォンドに代わるものは使用しません。
最後に
特筆して新しいアイディア等は特に見られない。
すでに似た現象のトリックを知っているのであれば、無理して観ても得るものは少ないと思う。
ワンコインルーティンをする際の、電話演出は良かったです。
それ以外は少し人には勧めにくい内容でした。