ただの日記:2020/05/14
日光浴びると眠くなるごきげんよう、わたしです。
2日続けて投稿すると「続ける気かな?」と思われそうですが、そういうのじゃありません。まじでまじで。
今回は、わたしが手品を観るときの「考え方」みたいな事について少しだけ書いてみようかと思います。
Twitterとかではたまに断片的な事を呟いていたりしたのですが、さすがに主語もなしで垂れ流し続けるのは駄目かなと。
何度かまとめようとしたことはあったのですが、まーこれが面倒で面倒で( ˘ω˘ )
「オリジナル」「バリエーション」「改案」「改良」「改悪」「別ハンドリング」等、人によって呼び方がバラバラなこれらの用語の、ひとつの基準になれそうな便利な考え方だとは思うんですけどね。
前置きが長くなると嫌なのでそろそろ本題へ。
まず大雑把に、手品を観たときに、わたしは二つの面から分析してます。
現象面と手法面です。
現象面については、まぁそんな語ることもないんですが、同一手法であっても演出によって観客の受け取る「現象」が別になってるとか、プレゼンテーションによって著しく良くなっているとか、そんな感じです(ダリエル・フィツキーのあれとか話し出すと長いので)。
こっちは正直、考慮しないときもあるのでまぁふんわりで良い。
メインとしては手法面なのであるが、一言でいうと「TRIZ」という問題解決理論を当てはめて考えている(実は手品の本にもたまに名前が出てきます)。
TRIZを簡単に説明すると、今は亡きソビエト連邦で開発された、問題解決理論とか全体最適化理論とか言われるものであり、特許データベースを法則化したうんぬんかんぬんなのだが、これは日記なのでこの辺は適当にしておく。
このTRIZには40種のカテゴリーがあるのだが、現象を起こすために行われている手法を抽出し、どのカテゴリーに属しているかを分析し、元ネタとの比較する考え方をしているのである。
ここで予め言っておきたいのが、手品における「原案」と「改案」を単純に比較するのではなく、「裏で何もしておらず、何も起きなかった」状態を基底として考えるのだ。
アウト・オブ・ディス・ワールド(以降OOTW)で例えると、
「トランプを直感で2つの山に配った」→「カードがごちゃまぜになった」
この何にも起きていない状態(無現象状態と呼んでいる)を基準にして、分析していく。
そして
「トランプを直感で2つの山に配った」→「赤と黒に綺麗に分かれた」
のように「解決」したのがそのトリックである、と仮定するのだ。
無現象状態が何の解決も行わず達成された状態を「理想プロット」と呼称していたりする。
あとは、OOTWのポール・カリー原案は無現象状態を理想プロットへ近づけるために、一体どんな解決手法を使用しているのか?のようにTRIZに当てはめていくのである。
ちなみにポール・カリー原案で用いられている解決手法は大まかに
- 「10」Preliminary Action
- 「1」Segmentation
- 「4」Asymmetry
のカテゴリーに属している(と、わたしは判断した)ことがわかる。
気になる人は個人的に聞いて欲しい。読まれるかどうか分からない場所に面倒なことは書きたくないつД`)
あとは自称「改案」たちを分析していくのであるが、俗に「改案」と呼称されている作品は解決手法を構成するカテゴリーが変化していることが多い。
例外として、カテゴリー変化は起きていない同カテゴリー内の解決手法だが、明確に「変化」である、と認知できるものが存在しており、それを同枠別深度と呼んだりしているのだがそこら辺も突っ込むと面倒なので飛ばす。
こういった感じ(日記のくせに長くなったので面倒になった)で、解決手法のカテゴリー変化が起きているものを「改案」、比較対象の手順からさらに理想プロットへ近づいた手順を「改良」、離れた手順を「改悪」、カテゴリー変化が起きていないものを「バリエーション」、といったように仮定して分析・観察していたりする。
もしわたしがTwitter等で意味の分からないことを呟いていたらこんなことを考えているので、興味がある人は頭の片隅にでも入れておくと・・・別に覚えなくていいと思うよ!