喪男コインマジックⅡ by みやもと とは?
マジックマーケット2020で頒布された、九州の大学生/アマチュアマジシャン・みやもと氏の作品集(2021年4月よりプロとして活動決定とのこと)。16pほどの電子書籍(電子小冊子?)である。
現在はダウンロード販売されており入手は容易。

ただ販売サイトに以下の記載がされている。
※前作同様まともな手品は載っていません。冗談のわかる方のみお買い求めください。
ふむ。
表紙を見てみるとこんな文言が記載されている。
あなたのマジックに全裸の刺激を コンプライアンス軽視
ふむ。

ゆき
所感
Re:Any nose shot
前作「喪男(MODAN) Coin Magic MIYAMOTO side」に収録されている「Any nose shot」の追加アイディアと、前作では触れられていなかった練習方法について。
ちなみに「Any nose shot」というトリックは
である。
今回の追加アイディアの現象を書いてしまうと、前作を読んでいる人に内容がバレてしまうので書かないでおこうと一瞬思いましたが、真面目に秘密を守るのも少しアホらしくなってしまったので書いてしまいますが、ティッシュではなくて吹き戻し(おもちゃの「ぴーひょろ」と言えばわかるだろうか)を使います。
見た目がさらに派手なっているので、さらに広範囲の観客にアピール出来るようになった。
・・・
前作を読んでいないと原理が全く理解できない上に、前作を読んで全く出来なかった人に向けて書かれている「練習方法」も結局読んだところでほとんどの人には実行できないびっくり人間系のトリックである。

ゆき
スペシャルサンクスとして「こっぺくん」という方の名前が出ていますが、彼は「G.O.D. Triumph」という作品で有名な三神栄達氏です。
実際に生で演技を見て「何これやばい、かっこいい・・・!!やりたいっ!!」と思った人だけが読めば良いと思います。
あと前作ノート「喪男(MODAN) Coin Magic MIYAMOTO side」を読んで、「これ以上何する気だよwww」って思える人なら読む価値はあるかもしれない。
そういえば野島伸幸氏の「裏」レクチャーノート⑦にこのトリックの改案である「誰でも鼻ティッシュ」という作品が載っている。
タイトルどおり誰でも出来る難易度になっているので、興味のある人はどうぞ。おすすめはしませんけど。
Naked Coin Production
全裸系マジック。
全裸であることを前面に押し出してマジックするやつを、わたしは今までジェイ・サンキーしか知りませんでした。

ゆき
原理としてはまぁ、今までもありました。こうやって使おうとした奴が居たかは分かりませんが。
解説されているネタはマンモスコインを1枚出現させて終わりですが、野島伸幸氏のコインプロダクション(「Nozzy’s Silk & Coins」という名で限定販売していたやつ)のようなギミックを併用することによって、全裸で且つ両手をあらためた状態からのコインの複数枚プロダクション、そしてマンモスコインというような組み合わせも可能でしょう。
現実的に考えるのであれば、告発者の顔を隠すすりガラスのように、それれなりに透明度のあるクリアなものを腰の高さに配置するとかすれば、色々と都合の悪いものをカバーするのに役立つので良いような気がします。
やれるもんならやってみろ、と思わないでもないですが。
Naked Miser’s Dream
全裸系マジックその2。
前項の「Naked Coin Production」と似ているが、こちらはペールを用いて通常?のマイザーズドリームを演じることが出来る点、マンモスコインの保持法という点で異なっている。
こちらの手法の方が両手の自由度が高い。
前半のマイザーズドリーム部分を放棄すれば、「Naked Coin Production」と合わせて2枚のマンモスコインを出現させることも不可能ではないかもしれない。
また、実際にやったことがある人にしか出来ないようなアドバイスがされているのがジワる。
こいつは何を言っているのだろうか。
男性目線から演じる際の注意点などが補足されているが、女性が演じる場合は全裸ではなく下半身のみ丸出しとかの方が変態性が上がるような気もするけどどうなのだろうか。
いや、上半身着衣だと不可能性が減ってしまう(服に隠せる可能性を観客が推測してしまう)ので駄目か。難しい。
このトリック、JONIO氏がクレジットされていましたが氏もこういったトリックを営業で演じているのでしょうか?
Naked Prediction
残念ながら非手品人ですらまともに騙すことすら出来ないため、マジックであるとは言えない。
マジックを観た後の観客が、俺もマジック出来るぜ!って意味のわからないことをするときにやったらウケるだろう、みたいなネタ。
断じてマジックではない。飲み屋でウケるネタ集とかに書いてあればベスト3としてチョイスしても良いかもしれない。そんな感じ。
2020/09/27追記
九州のマジシャン・まんぼう氏が、2018年に同アイディアのトリックをyoutubeにアップしていたことが、まんぼう氏本人からの情報で明らかになりましたことをここにお知らせいたします。
*真面目な文面で書いてはいますが、内心ふざけています。
END OF THIS WORLD
名作「アウト・オブ・ディス・ワールド」のひとつの形。
一応非手品人へ見せるための注意点のようなことも書いてあるが、対マジシャン限定の作品。
アウト・オブ・ディス・ワールドが大好きで、どんなバリエーションであってもチェックしておきたい、というような人であっても「こんなの確認せんでいい」と自信を持って断言出来る。
本人の演技を3度ほど生で観たことがあるが、わたしは何一つフォローする言葉が思いつかなかった。
とはいえ、状況次第では間違いなく笑いが巻き起こる。
コメディマジシャンが同じことをロープマジックなどで行っているのを何度か観たことがあるが、その場にいる観客は笑っているにも関わらずレビューでは酷評されている。そういう類である。
ちなみにわたしは、手品としては10点満点中で容赦なく0点を付ける。
(と、本人に言ったことがきっかけとなってこの記事を書いている)
国内外でこの手のネタを最も上手く使っていると思うマジシャンはHiroshi Munakata氏くらいだとわたしは思っています。
最後に
実用性という意味では全くの無価値である。
リリース場所がマジックマーケットという場所であったからこそ許された、バカネタのノートである。
野島伸幸氏の「裏レクチャーノート」シリーズや、Kento Shimizu氏の「パンツメンタリズム」のような作品が好きであれば気に入るかもしれない。
ただストリップ劇場で、全裸でマジックを演じる人は存在しているため、そういった人達には最高のネタになり得る可能性は秘めている。
マジック市場ではなく、パフォーミングアーツ市場やアダルト市場で「全裸で行うセクシー・マジック」みたいなタイトルで、全裸ネタを集めて売り出せば良いのではなかろうかと思いました。
正直マジシャンだけをターゲットにするよりも需要は高いのでありだと思いますよ、マジでマジで。
あとはそうですね、地下アイドルが水着で「Naked Prediction」をやった後にブロマイド写真を出してきたら買ってしまうかもしれない。とか思いました。何言ってるんでしょうかね。
そんな感じです。