ネスト・オブ・ウォレットの唯一の欠点を直そう!
本家「ネスト・オブ・ウォレット」の欠点、改善したくないですか?
手品道具「ネスト・オブ・ウォレット」には多数の類似商品やバージョン違い品がありますが、今回は本家の「Deluxe Nest of Wallets(デラックス・ネスト・オブ・ウォレット)」についての記事です。
持ち歩きたい手品道具のひとつになったNicholas Einhorn(ニコラス・エインホーン)氏とAlan Wong(アラン・ウォン)氏の「ネスト・オブ・ウォレット」は、パクリ商品がたくさん作られていたり、意識の高いクソマジシャンがオリジナル商品と言い張って販売することが多いくらいの名作・便利アイテムです。
これをパクってるのは、自分はパクリ連中とは違う!って思い込んでる感じの人達が多い印象です(ゆき調べ)。
本革を用いた高級品なのですが、購入者のレビューを見るとひとつ大きな欠点があるようです。
それは
・黒い粉状の物がハンカチにたくさん付きます
・財布に入れておくとあっという間に黒ずんで汚れました
といった、黒い汚れやカスが出てくる。というものです。
これは確かに気になる点です。ですが、これ実は割と簡単になんとか出来るのです。
廉価版やパクリ商品を使っていたけど、本家の高級品が欲しくなって買ったのにこれじゃ使えない!というのも勿体ない話ですし、どうすれば改善できるかご紹介いたします。
原因は何なのか?
黒い汚れ・カスは、ウォレットの内側の床面の毛羽立ちの部分、ここの繊維カスが原因です。
*皮の、毛の生えていた方を銀面、逆側を床面と呼びます。以下のサイトなんかで詳しく載ってます。
この繊維カスは使えば使うほど、触れば触るほどボロボロと落ち、汚れの原因になってしまいます。
この毛羽立ちは革本来の持ち味みたいなものであり、あえてこのままにしている革製品もあったりはするのですが、出てきたカスが布などに付着すると中々取れません。
ネスト・オブ・ウォレットのような用途の革製品では。床面をきちんと処理した方が良いでしょう。
なので、床面を仕上げ処理してしまえばいいのです。
処理の仕方
必要なのはこちら、トコノールです。
トコノールは天然ワックス・天然糊・合成樹脂を混合したレザー・クラフトには欠かせない処理剤なのですけど、こいつを塗るわけです。
知り合いのレザー・クラフトを嗜む人が居るのであれば、おそらく持っているはずなので聞いてみましょう。
とりあえず処理するのは、3番目のウォレットの内側・床面だけ、ここだけで大丈夫です。
厳密にいえば2番目のウォレットのベロの部分も、ハンカチに接触しているので処理した方が良いのかもしれませんが、実際のところそこまで気にしなくても問題ありませんでした。
トコノールを少量ずつ塗りつけていきます。銀面(外側)にはみ出して付着しないように注意。
毛の流れに沿うように塗り込むようにします。
通常、皮をトコノールで処理する際は、ガラス板なんかを使って均一に塗り込んでいくのですが、今回はすでに出来上がっている製品に塗るので、指で直接ぬりぬりしています。
内側は縫い合わせ部分なんかが邪魔して、指じゃないと塗りにくいですし。
乾くまで財布の中がくっつかないように保持(`・ω・´)
ちなみにわたしは1,2時間くらい指で保持していました。みなさんは上手く頭を使って乾かしましょう
注意点とまとめ
この床面処理によって、黒い汚れがつく・カスが出るという点は改善出来たはずです。
ただ、この処理をすることによって発生するデメリットもあるので理解しておきましょう。
デメリット
比べてもらうとわかりやすいのですが、処理後は硬めの感触になります。
おそらくですが、元のネスト・オブ・ウォレットが床面処理をしていなかったのは、柔らかさを重視した結果だったのかもしれませんね。
革が硬いと操作がちょっとスムーズに行いづらいですからね。
今回3番目のウォレットだけ床面処理をしたのは、操作のスムーズさを保ったままにする、って側面もあります。
1番目・2番目のウォレットも統一させるために床面処理する!と思ってやってしまうと、感触がかなり変わってしまうので、やる際は注意して行ってください。
あ、そうそう。トコノールわざわざ買ったけど余ってしまった。って人が居ましたら、
革細工作成道具セットを買って、レッツ革細工!とかどうでしょうかね?
ちなみにわたしは、この「レザークラフトコンプリートキット 18点セット」を買って革細工を始めた過去があります| |Д`*)