所感:「At the Table EXPERIENCE 16(SEPTEMBER 2016) – Chris Brown」

2021-09-05

「At the Table EXPERIENCE 16(SEPTEMBER 2016) – Chris Brown」とは?

murphy’s magic主催のオンライン・ライブレクチャー、Chris Brown(クリス・ブラウン)回。

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ゆき

「ORBIT DECKの人」で伝わるでしょう。多分

氏はORBIT DECKを作っていたり、ビーナス・トラップなどのカード・スライトで有名なマジシャンである。

公式っぽいサイトへのリンク→ココをクリック *BGMが鳴るので注意!
youtubeへのリンク→ココをクリック

所感

前半はカード技法の解説後半は「説明出来ないカードトリック」に「記憶術」のようなメンタルチックなトリックの解説。というように内容が2種類に分かれているといった感じ。

難易度の高いカードスライトが好きな人は前半楽しめるだろうが、後半を面白いと感じにくいと思う。

逆にメンタル系が好きな人は前半は微妙に、後半は楽しいと感じるかもしれない。

ただ後半はほぼ英語で喋っているだけになるので、聞き取れない人は辛い

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ゆき

正直わたしは後半面白くなかった

収録内容を確認して、気になるやつがあったら観ればいいよ!くらいの内容だと感じました。

おすすめはしにくいけど、気になる技法が1個でもあればそれ目的にどぞ。

The Orbit Control

現象1枚のカードのコントロール技法。

オルマック氏のワンカードパスや、アルス氏のスーパーアルスコントロールとか、k_motonari氏(あすぱらさん)のピンキーシフトとか、あの辺の系統の技法。

基本的に1枚のコントロールが限界、複数枚もいけなくはないと思うがそれなら上記の技法をした方が良いと思う。

ただ1枚に限っては類似系統の技法よりは幾らか簡単かなぁと感じました。

The Venus Trap

現象1枚のカードのスイッチ技法。

お馴染み?1枚でやるトススイッチみたいな技法。難易度はそこそこ高め。

少人数やカメラ相手に行うには非常に良い技法だと思います。

個人的には「with a fan」という、トップコントロールにThe Venus Trapを応用した動きが一番気に入ったと言うか使いやすいかなと感じました。

Mars Control

現象1枚のトップコントロール。

正直「ただのサイドスチール」くらいにしか見えませんでしたが、回転の動きを利用しているのでサイドスチールにありがちな「抜いてる感」は小さめかなと感じました。

レナート・グリーン氏のサイドスチールをちょっとバージョンアップした感じ。

記憶にあるサイドスチールの中では、高橋匠氏のやり方が好きでしたねー。

サイドスチールの範疇に入れて良いのか迷いますが、2020年に行われたイベント「United Magicians for the World」でミゲル・ムニョス氏がレクチャーしていたダイレクトにそのままラッピングするやつとか見事に引っかかったので好きでした。(関連記事へのリンク)

Mars Controlを使ったトリック例、のようなものが一応解説されますがさすがにこれはないな。としか思えませんでしたとだけ。

Dr.Manhattan Change

現象カードのカラーチェンジ。

カーディーニ・チェンジやエゴ・チェンジをさらにビジュアルにしたようなチェンジ。

ただ、チェンジの瞬間に拘りすぎたせいか、チェンジ後の処理がビックリするくらい雑である。

終盤の質問コーナーで、コツについての質問に答えてるからそちらも参考に。

Top card cover with SWE Shift

現象SWEシフトでカバーパスする。

現代ではスライト力を相手に誇示する、くらいの使われ方しかしないSWEシフトでカバーパスするだけ。それ以上でも以下でもない。

一応普通のSWEシフトのやり方も軽く説明される。あの解説で出来るかどうかはわからないが。

そういえばSWEシフトって、どれの解説が一番わかりやすいのでしょうね。

とはいえ『The Expert at the Card Table』(ポール・ウィルソンのDVD、日本語旧訳版、日本語新訳版があるよ)に収録されているやつ以外は、何に解説されてるか知らないんですけどね。

Routine with all previous controls

現象ここまでで解説された技法(SWEシフト以外)をルーティンとして演じる。

ちょっとしたアンビシャス・カードのルーティンですね。

技法を覚えるための「型」として、良いと思います。

マイク・ピショッタ氏のノート『深層から』の中で、練習における「Kata」(型)についてエッセイを書いてるのですけど、日本の空手なんかにあるような「型」という概念は手品の練習においても重要とかそんな内容。

新しいことが覚えれなくなってきたって人なんかは、こういうことを意識して練習するのが良いかもしれませんね。

あとは、いろんな人の「自分なりの型」みたいなものも、もっと広がって共有出来たら良いのにな―なんて。

The Trick that Cannot Be Explained

現象観客が選ぶカードが予言されている。

いわゆる「説明出来ないトリック」である。

今回演じていたのはバーノン氏がやっていた中でも一番メジャー(だと思っている)なのと同じスペリングを使ったやつ。

そこからクリス氏の考え方とかをずっと話している感じ。英語弱者にはかなり辛い。

デックが終始裏向きで行われるアイディア(ポール・ウィルソン氏のアイディアとのこと)は面白かった。

説明出来ないトリック」について知らない人は・・・リンク先で書いてる資料とかをさらってみてくだされ。

The Rainman Algorithm

現象観客の誕生日を聞き、生まれた日が何曜日だったか、今年の誕生日が何曜日だったか、100年前のその日が何曜日だったかなどを言い当てる。

100部限定で書籍販売していたトリックの解説。

わたしのヒアリング能力ではちょっと理解できませんでした・・・。

簡単な計算プロセスを覚えればいけるで!みたいなことは言ってました。

こういうトリックが好きな人・興味がある人は調べてみてはいかがでしょう。

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ゆき

まるなげー