プロット:51 Face North(51 フェイス・ノース)
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51 Face Northとは
「Open Prediction」の中でも、より厳しい条件を課した手順をこう呼ぶ。
いわゆる「プロブレム」である。
Stewart James(スチュワート・ジェームス)が1955年、『IBIDEM』誌上で18個の条件を満たした手順が出来たと発表した(手法は未公開)。
以下に示したものがその条件である。
- 借りたデックで行える。
- デックはレギュラーであり、すべてのカードが揃っている必要はなく、欠けたカードがあったとしてもそれが何であるか関係がない。予言のカードがデック内に存在していることを確認出来れば良い。
- カードへ秘密裏に何か仕込む必要はない。
- デックが視界から外れることは一瞬たりともない。
- デックからカードを秘密裏に抜き取ったり、付け加えたりしない。
- 借りた筆記具を使用できる(予言を紙等に予め記すとき)。
- 予言を書き記す時点で「予言」であることを明確に伝え、あやふやな表現せず、最初のカードが配られるより前に全員に伝える。
- 「厳密」に「即席」である。特殊な道具・準備は必要ない。
- 代替案、別の現象にはならない(ケース・バイ・ケースで現象が変更されることを否定している)。
- 借りた物以外、余分なものを使わない。
- 観客がカードを配り始めた時点で、演者はどこに予言のカードがあるか分からず、他のカードの位置も知る必要がない。
- 演者は観客がいつカードを裏向きにするか知っている必要はない。
- 観客は一番の上から、カードを表向きにしながら配り、異なる操作をするのは裏向きに置くときだけ。
- たまに上手くいくトリックではなく、指示通りにやれば必ず成功する。
- 最初から最後まで、演者はカードに触れない。
- 観客自身が裏向きのカードを確認する。
- この方法は犯罪目的で使用される可能性がある。
- カード特有の手法を使用しているわけでないので、カード以外でも出来る。
1996年にStewart Jamesが亡くなり、ついに本人から公開されることは無かったが、Stewart Jamesの「51 Faces North」と思われる遺稿が発見され、2002年に『The Penumbra(創刊号)』誌上で公開された。
しかし、実際の目撃情報や、Stewart James自身が課した制約を一部守っていない点等から、別物であると判断する声もある。
18個の条件・・・という記載をしていることが多いが、そのうちのいくつかは後世に付け加えられたもののようで、実際は異なるとの情報がある。
調査が必要である。
2020.06.09 以下に追記したのである
『James File vol.1』にて公開されていた制限事項は以下のようである。
- 借りたデックで行える。
- デックはレギュラーであり、すべてのカードが揃っている必要はなく、欠けたカードがあったとしてもそれが何であるか関係がない。予言のカードがデック内に存在していることを確認出来れば良い。
- カードへ秘密裏に何か仕込む必要はない。
- デックが視界から外れることは一瞬たりともない。
- デックからカードを秘密裏に抜き取ったり、付け加えたりしない。
- 借りた筆記具を使用できる(予言を紙等に予め記すとき)。
- 予言を書き記す時点で「予言」であることを明確に伝え、あやふやな表現せず、最初のカードが配られるより前に全員に伝える。
- 「厳密」に「即席」である。特殊な道具・準備は必要ない。
- 代替案、別の現象にはならない(ケース・バイ・ケースで現象が変更されることを否定している)。
- 借りた物以外、余分なものを使わない。
- 観客がカードを配り始めた時点で、演者はどこに予言のカードがあるか分からず、他のカードの位置も知る必要がない。
- 演者は観客がいつカードを裏向きにするか知っている必要はない。
- 観客は一番の上から、カードを表向きにしながら配り、異なる操作をするのは裏向きに置くときだけ。
- たまに上手くいくトリックではなく、指示通りにやれば必ず成功する。
- 最初から最後まで、演者はカードに触れない。
- 観客自身が裏向きのカードを確認する。
この方法は犯罪目的で使用される可能性がある。カード特有の手法を使用しているわけでないので、カード以外でも出来る。
17/18番目にあった項目はどうも、勘違いで足されたか誤訳っぽい感じであった。
17番目がどこから来たのか分からないが、18番目に関しては「原理はすでに知られてるものだけど、この使い方は今まで無かった切り口だと思ってるぜ」みたいな自慢的な意味合いだとわたしは判断した。
シェーン・コバルト氏の話を聞いた感じだと、スチュワート・ジェームス氏が特に重要視していたのは「観客が操作のほぼすべてを行う」という部分のようである。
もし「これは多分で違うで!」のような部分があれば教えて欲しいです
関連資料
『THE OPEN PREDICTION PROJECT』 by THOMAS BAXTER(2010)