プロット:Sympathetic Cards(シンパセティック・カーズ)
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Sympathetic Cardsとは?
カードマジックの古典的なプロットのひとつ。
Sympathetic ClubsやSympathetic Thirteenと呼ばれることもある。
まずスペードのAからKまでの13枚のカードを抜き出し、ワイングラスの中に入れる。
次にクラブのAからKまでの13枚のカードを抜き出して観客に渡し混ぜてもらい、こちらもグラスに入れる。
最初にカードを入れたグラスにハンカチをかけるとカードの並びが変化し、観客の混ぜた13枚と同じ配列になる。という現象である。
公に発表されたのは、1938年に発行された書籍『Greater Magic』(John Northern Hilliard著)に掲載されたNate Leipzig(ネイト・ライプチッヒ)の「The Sympathetic Clubs」である。
ただ公に発表されてはいなかったが、プロット自体は1913年から1917年の間にHerbert R. Miltonによって作られたものだとされている。
イギリスで1938年よりも前にMiltonの手順が出版されたことがある、という主張があったが、そのようなものが出版された記録は見つからなかったことが報告されている。
マジシャン達の間では、Miltonの手順が原点であるが、出版物として公にされた最初の手順はLeipzigのもの。という認識になっているようである。
- 1920年 『The Magic Circular vol.15 no.169』にHerbert R. Miltonの「Sympathy」と呼ばれる現象のマジックについて記載あり。
- 1938年 Nate Leipzigの「The Sympathetic Clubs」が、『Greater Magic』(John Northern Hilliard著)に掲載。
- 1939年 Herbert Miltonの「Sympathetic Clubs」が、『The Jinx 51-100』(Theodore Annemann著)に掲載。
関連作品
- 「Deepest Sympathy」by Helder Guimarães
- 「The Sympathetic Cards」by Derek Dingle
- 「The Sympathetic Clubs」by Nate Leipzig
- 「The Sympathetic Ten」by Jörg Alexander Weber