所感:「At the Table Live Lecture 1(SEASON 1) – Daniel Garcia」
At the Table Live Lecture 1(SEASON 1) – Daniel Garciaとは?
2014年に始まったオンラインライブレクチャーのDaniel Garcia回。
紙幣やスマホなどの日用品、カードマジックの解説が多め。どれも非常にユニークです。
DLコンテンツ、他のマジシャンのレクチャーも一緒になった5枚組セット、単独DVDがある。
所感
Time Line 2.0
ミステリー・カード手順。
赤裏の予言のカードを箱に入れ、観客に持っていてもらう。
青裏のデックから1枚選んでもらい、箱の中のカードを確認してもらうと予言のカードが消えており、選んだカードが赤裏になっている。
氏のDVD『Daniel Garcia Project VOL.4』や、単独のダウンロード・コンテンツとしても発表されているトリック。
Twenty-one
ビルチェンジ。観客に持ってもらった20ドル紙幣と、1ドル紙幣がビジュアルに入れ替わる。
簡単な細工が必要だが、使い終わったら紙幣として使えるように戻せる程度。
日本円で演じる際は、ドル紙幣と同じにやると額面の位置の関係上変化がわかりにくくなる事と、紙幣同士のサイズが異なることから、多少工夫が必要になる。
Red
デックを表向きに配っていき、STOPをかけてもらった場所のカードだけ裏の色が異なる。
シンプルなだけにインパクトがあります。カードマジックはこういうのでいいのかも知れません。こういうので。
Pressure(Performance Only)
スマホが風船の中に入ります。
風船を使ったトリックといえば、ジェイ・サンキーの「エアタイト」かダニエル・ガルシアの「プレッシャー」の2強、と言っても差し支えないくらいのトリック。
解説こそないが、スマホだからこそ出来る演出法を見せてくれている。
ただ、SNSやTVで「スマホカバーを風船を使って一瞬で作る方法」のようなタイトルで爆発的に流行ったことがあるため、演じにくいかもしれない。
Engage (bill ring)
紙幣を折っていって振ると、指輪の形(折り紙)に変わり指にはまっている。
非常に面白い。
指輪の折り方の解説はないので自分で調べる必要がある。
Serial Shuffle
観客にデックをシャッフルしてもらってから、8枚のカードを配ってもらう。
紙幣を取り出し、シリアルナンバーを読み上げていくと、8枚のカードと一致している。
借りた紙幣でも出来る方法も解説されている。
また、一番最後のチャプターに別ハンドリングの方法もあり。
Yellow Phone (2 versions)
スマホに表示されているリストの中から、言葉を一つ思い浮かべてもらう。
いくつか質問して思っている言葉を当てる。
なるほど、スマホならではですね。アプリ等は不要。
Deepwater
オイル・アンド・ウォーター。3×3のカードを2セット取り出し、演者と観客でDo as I do風に行う。
最後には最初に観客に混ぜてもらっていたデックも分離している。
Emit
時間を巻き戻す。
これもスマホならではのトリック。特に変なアプリは必要ない。
あ、timeの逆読みか!
Dough Boy
紙幣にマドラーが貫通する。
紙幣・マドラー共にレギュラー。マジックショップ「フレンチドロップ」のメルマガで同じ原理のトリックを見た気がします。
Open Coincidence (3 Variations)
「オープンプレディクション」。
シンプルな解決方法。
Serial Shufflebored
「Serial Shuffle」で使えるアイディア。
最後に
全体的に紙幣を利用したトリックが多いように感じました。氏の出している他のDVDでも紙幣トリックをよく見かけたので、好きなんでしょうか。良いと思います。
一番気に入ったのは「Engage」で、紙幣を使ったトリックを普段やらない人でも、見たらやりたくなるのではないかと思いました。
場所を選ばず出来そうですが、子供相手に演じるときは注意が必要かも知れませんね。欲しいとねだられると思います。
贅沢を言えば、指輪の折り方も解説して欲しいところでしたが、「紙幣」「指輪」「折り紙」等のキーワードで検索すれば色々出てくるので大丈夫でしょう。
日用品を使った手品が好きな人におすすめの回でした。