所感:「At the Table Live Lecture 1(SEASON 1) – Alex Pandrea」

2020-06-20

At the Table Live Lecture 1(SEASON 1) – Alex Pandreaとは?

2014年に始まったオンライン・ライブレクチャーのAlex Pandrea回。
ゴリゴリのカードスライトを披露する。

DLコンテンツ、他のマジシャンのレクチャーも一緒になった5枚組セット、単独DVDがある。

所感

Domino Effect

実演のみ。2種類のシュガー・パックで行われるトランスポジション。

ギミック付きのDVD『Domino Effect』の宣伝のようです。

Arson

ライターでデックを炙ると、ライターが消え、観客の選んだカードが焦げる。
焦げたカードからライターが出現し、焦げ跡が消える。

DVDで単体販売もされているトリック。
DVD版にはギミックと、「ライターに選んだカードが予言されている」という現象用のシールが添付されている。

実用的な手順。

Mental Magic Effect(johnny’s Travel)

1枚のカードと、4つの都市の中から1つ選んでもらう。
財布の中に入っているカードに、選ばれるカードと選ばれる都市が両方予言されている。

古典的なトリックの氏のバリエーション。
都市である必要はないので、好きに変えれます。

EliminACE

テーブルに置いたスペードのエースと、観客の決めたカードが入れ替わる。

実演時の映像だと微妙に見えるが、カードをスイッチするムーブが面白い。

Mystery Card

ミステリー・カード手順。

氏のDVD『Hollywood』に解説されているターンオーバー・パスのバリエーション「T.O.P.」を解説している。サトルティが非常によく効いている。

Two Card Reset

4枚のエースを使い、赤のエースと黒のエースが入れ替わる現象を繰り返す。

ぱっと見ラスト・トリックであるが、タイトル通り2枚2枚の計4枚で行うリセットといえる。
中々に高難易度なことをするが、練習が楽しいですよね・・・。

Five Sleights in five Minutes

5種類のカード・スライトを解説してくれる。

Spring control

1枚のカードコントロール。言ってしまえばサイド・スチール。
リプレイスメントをスプリングの動きでカバーしている。

DPS

ダイアゴナル・パーム・シフト・・・の前段階で使えるフラリッシュムーブ。
手の甲にパケットをスプレッドし、その後投げ上げてキャッチするが、中程にあるカードをキープ出来る。

Palm To Palm Transfer

パームトランスファー。指輪を外す動作で行う。

Second Deal Control

セカンドディールを使ったコントロール。

Two Card Transpo

2枚のカードが入れ替わる。

クライスト・スイッチ+αでトランスポジションにしている。
覚えておくと何かに使えそうです。

Four Quarters Bill Switch

Magick Balay氏のトリック。許可を得ての解説なのだとか。
変な紙幣に変化しているが、それに以外はオーソドックスなアレを使ったビル・スイッチ。

変な紙幣はMagick Balay氏のDVD『Four Quarters』を買わないと入手出来ないが、普通の紙幣でも出来るので問題ない。

変化時のマジカル・ジェスチャーと、アレの中に紙幣を押し込む動きを同時に行っているため、紙幣の変化直後から自由に手を動かせるようになっている。

Card Routine Finesse

アンビシャスカードについて語ります。
色々なパスのコツも解説してくれている。

最後に

ハードなカードマジック、特に高難易度のスライトが好きな人にはおすすめの回。
よく知られているような技法でも、ここまで研ぎ澄まされるとすごいです。

氏はデックをストラドル・ポジションで持っていることが多いのですが、そこが秘訣なのでしょうか。

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