所感:「At the Table Live Lecture Vol.2 – (JULY2014) – John Guastaferro」

At the Table Live Lecture Vol.2 – (JULY2014) – John Guastaferroとは?

2014年7月に行われたmurphy’s magic主催のオンライン・ライブレクチャー、みんな大好きガスタフェローおじさん回。

最初に言ってしまうが、残念ながら普通に当たり回である。さすがだぜガスタフェロー!

所感

In the Doghouse

現象ジョーカー2枚と観客のカードのトランスポジション。

ジョーカー2枚は箱に入れ、観客のカードはデックに戻す。
デックを広げると1枚のカードが裏返っているがそのカードが2枚に分裂、ジョーカーである。

箱を開けると中から観客のカードが出てくる。

ジョーカーのプロダクションからリバース、スプリット、トランスポジションといいテンポで現象が進む。

いい感じである。

次の「Club Daley」にそのまま繋げられる。

Club Daley

ラスト・トリックとクラブ・サンドイッチを足したようなトリック。
普通に「クラブ・サンドイッチ」といったけど、これがプロットとして普及しているとは思っていない。

現象一段目
観客に2枚のカードを選んでもらい、その内の1枚目をジョーカーが挟んで見つけ出す。

再びジョーカーがカードを挟んで見つけ出すが、2枚目のカードではなくさっき取り出した1枚目のカードである。
取り除けておいた1枚目のカードを見てみると、2枚目の観客のカードに変化している。

二段目
観客が選んだ2枚のカードを観客の手の上に置くが、いつの間にか2枚のジョーカーに変化している。

画期的なアイディア!という程のものはないが、上手いこと組み合わせている。

効果的だし準備もほとんどいらず、強い戦力になると思います。

Twenty

ブラックジャックとポーカーを組み合わせたようなギャンブル・デモンストレーション。

まぁ好みと状況次第で。

観客がブラックジャックとポーカー、両方のルール(それぞれの手役と、ブラックジャックのルール)を把握していないと全く通用しないので注意。

一部スタック部分を残しながら、観客と一緒にデックを一緒に混ぜる辺りの手続きが一番参考になるかなっと。

質問のところで「観客がギャンブルのルールを知らなかったら?」という問が投げられます。気になる人はガスタフェロー氏がどう答えるか耳を傾けてみましょう。

書籍『Hands Off My Notes』にも収録されています。

Little White Lies

ガスタフェローの有名なあのトリック。

現象4枚のクイーンを観客に渡し、1枚をテーブルの下でひっくり返してもらう。

そのひっくり返されたカードが予言されている。

その後、予言のカードの文字が消え、4枚のクイーンも真っ白になっている。

以前も書いたので割愛!

英語がわからないと理解しづらいと思うので注意。

書籍『Three of a Kind』の「NUMEROLOGY」という項でバリエーションという形で掲載されているので、そこで理解するのだ(日本語だよ)

そういえばふとよぎったんですけど、パケット・ケースの使い方、サンズマインズの「フォトショップ」っていうトリック思い出しません?あ、知らない人はスルーしてください(´・ω・`)

Someone Else

15枚のカードの中から選んだカードが消えて、また出てくるみたいな。

なるほど。シンプルだけどいいと思う。

オープン・プレディクションなんかで「裏向きに置いたカードの前のカードが違う!」というような状況、マジシャンは「ここは気づかれない」と自信満々に言ってたりしますが、状況を誤ると普通に気づかれます。

そういった「気づかれるような状況」を逆に利用したような使い方が「うまいな―おもしろいなー」って感じました。

Ballet Cut

氏の代名詞的フラリッシュの解説。
カーディストリーじゃねぇフラリッシュだ。

Proximity Peek Control

ピークしてもらった後、即座にデックを観客に渡して混ぜてもらうが何を引いたか把握出来る。
タイミングを上手いことずらした好例。

Right Caption
ゆき
ん・・・?コントロール?してたっけ?

Zen Bend

ストローを使ったベンディング。
即席で出来る上に効果的。何度見てもいいですね。

書籍『Three of a Kind』やDVD『Center Stage』とかにも収録されてます。

Ring & Straw

Zen Bendから続けて行えるストローと指輪を使ったトリック。
原理自体は古くからあるものですが、組み合わせを変えるとちょっと違った印象に出来るとかそんなん。

DVD『Center Stage』にも収録。

Ring & String

指輪と靴紐を使った手順。

特筆することは特にないけど良いとおもんます。

Stress Test

雑誌の付録に付いてきそうなカードを使って当てる。
触ると温度によって色が変化するあれ(下にアマゾンのリンクを貼っておくのでそれ見てください)。

ドリブル・フォースのちょっと違う見せ方もあり。
マットを広く使えるような場所ではこっちの方が良いかもしれません。

Tailspin

4枚のAのプロダクションとラスト・トリックを同時にやる感じ。
その後、観客の言ったフォー・オブ・カインドを取り出してツイスティングからのバックオフしてからの4Aに変化。

現象書くのめんどくさい。

色んな現象マシマシになった手順。無理な操作とかは意外とない。パケット・トリックが好きな人には結構良いのかもしれません。

Quick Pocket(Hide & Seek)

公式サイトの予定表だと「Hide & Seek」って名称になってる。どっちが正式名称かは知らぬ。

ダローさんのライジングクライム・ディスプレイを使ったポケット・インターチェンジ。

順当( ˘ω˘ )

観客たちのポケットに4枚のジャックを入れてもらい、マジシャンが手に持っている4Aがツイスト&Jに変化していく手順。

難易度はお高め。

Multi-mental

氏のトリネタ。7枚のカードを次々当てる。

以前も書いてるので、大体はそれを参考に。

「メンタル」とタイトルに入っている通り、観客の心を読んでカードを当てた後にそのカードを毎回変わった方法で取り出す、という趣向(途中でやってない部分もあったりしますが、それでも心読んでいたような印象になっているようで、いい具合の手の抜き方かもしれませんね)。

メンタル的な手法と、スライト的な手法の両方を上手く取り入れてると思います。

最後に

ガスタフェロー氏は日本にファンも多く、邦訳された書籍とかも多いので「きっと知ってるトリックばっかりだったりするだろう」とか思って観ずに放っておいたのを思い出して視聴した次第です。

意外とここでしか見れないトリックもありました。

ガスタフェローファンであれば楽しめる内容だと思います。

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