プロット:Triumph(トライアンフ)
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Triumphとは?
裏面と表面がごちゃごちゃに混ざった状態から、観客の選んだカードを残して向きが揃う、というカードマジックの現象のこと。
1946年発行された書籍『Stars of Magic』に掲載されたDai Vernon(ダイ・バーノン)の手順「Triumph」から取って、この名で呼ばれる。
「Triumph」という名の由来だが、“観客が嫌がらせに裏と表をごちゃごちゃに混ぜこの状態から当ててみせろと挑戦してくるが、マジシャンは当てつつも混ざったカードまで揃えてしまう”という演出で演じていたのを観たDai Vernonの息子が、「マジシャンの大勝利だね」と言った事から名付けたと語っている。
「Triumph」には勝利・大成功といった意味がある
- 1914年 Theodore DeLand(セオドア・ドランド)が「Inverto」という商品を発表。混ぜられた裏向きと表向きのカードが揃う最初のトリックと言われる。
- 1937年 Sid Lorraine(シド・ロレーン)が「The S. L. Reversed Card」を発表。裏向き・表向きのカードへ観客の選んだカードを組み合わせた作品。
- 1946年 書籍『Stars of Magic』にDai Vernon(ダイ・バーノン)の手順「Triumph」が掲載。
- 1948年 UF Grant(U.F グラント)によって、トリック・デックを使ったトライアンフ「Cheek to Cheek」が発表される。
- 1980年 DARYL(ダロー)が「The Puerto Rican Triumph」を発表。説得力の強いディスプレイ(6分割のあれと言えば伝わるだろうか)が急速に広まる。
- 2005年 Kostya Kimlat(コシュチャ・キムラット)が「Culligula:Hardcore Triumph」を発表。観客に好きなように混ぜてもらえるトライアンフ。
- 2000年代のいつか スペインのマジシャンの間でJuan Tamariz(ホワン・タマリッツ)からの問題が流行る(内容は下記動画参照)。
- 2010年 Dani DaOrtiz(ダニ・ダオルティス)がTamarizの問題へ対する解「Open Triumph」を発表する。
- 2015年 Christian Engblom(クリスチャン・イングブルム)がTamarizの問題へ対する解「PIECES」を発表。
関連作品
- 「Cheek to Cheek」 by UF Grant
- 「Open Triumph」by Dani DaOrtiz
- 「PIECES」by Christian Engblom
- 「The Puerto Rican Triumph」 by DARYL
- 「Triumph」by Dai Vernon