所感:「週刊マジオン2017年2月号 – 野島伸幸」

2020-06-20

週刊マジオン2017年2月号とは?

マジッククリエイター野島伸幸氏による、新作・未発表マジック配信コンテンツ「週刊マジオン」、2017年2月号である。
チェーンを使ったマジック1種、カードマジック2種、ESPカード1種のラインナップ。

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所感

カワルガワルガエシ(2017年2月5日配信)

「ラスト・トリック」と、4枚のAとキングのトランスポジションを組合せたトリック。

フランスのマジシャンBilly DEBU氏に、野島氏の「カワルガワル」(DVD:『HISTORY』収録)を見せた後、Billy氏が再来日した際にそのバリエーションを考えてくれていた。
Billy氏のバリエーションを見せてもらった野島氏が、さらにそのバリエーションを考えた結果生まれたトリック。

Billy氏の許可を取った上で発表することにしたそうな。

また、元になった「カワルガワル」の解説もあり。

ちなみにだが、解説に入る際に野島氏がメガネを外して縁を口に当てる謎の動きをしているのだが、あれはBilly DEBU氏がよくやる動きのものまねである。

時をかけるサンド(2017年2月12日配信)

2枚のジョーカーを使ったサンドイッチカード。
分けて置いてたジョーカーがいつの間にか消え、すでに選んだカードを捕まえている。

関西のプロマジシャンYuji村上氏の予言の手順で行われているアイディアを、他にも応用出来ないかと考えて出来た手順。

類似の手順で「Vanishing Point」(Lee Smith & Gary Jones『iCANDY』収録)をよく演じていたのだが、野島氏の手順はフェアにカードを選択してもらえたりと、ストレスになる操作が皆無なのでかなりオススメできる。

2015年1月のmMLボーナストリックとして「いつのまにサンドイッチ」の名前で発表されていました。

トリプル・スルー(2017年2月19日配信)

手に巻き付けたチェーンがするりと抜けてしまう。

「スタンディング・チェーン・モンテ」(週刊マジオン2017年1月号)で使っていたチェーンで出来るトリック。
チェーンを使うトリックを演じるのであれば、これは覚えておきたい。

ヤマギシルイ氏と野島伸幸氏のDVD『Chain Gain』にも収録されています。

きせきのマッチング ESPバージョン(2017年2月26日配信)

下村知行氏の「きせきのマッチング」のバリエーション。
10枚のESPカードを混ぜてもらい、2枚ずつ配っていく際に観客にSTOPをかけてもらう。
するとそのペアのみマークが一致しており、予言もされている。

使用するカードをESPカードに変え、選ぶペアを1組に限定し、準備は面倒だがクライマックスが追加されている。

下村氏の「ペアメイクの原理」の解説を聞けるのは、確かここだけ。

最後に

現在「ペアメイクの原理」の解説を聞ける唯一のコンテンツ。
セルフワーキングトリックやメンタルマジック好きには見逃せない原理かと。

個人的なおすすめは「時をかけるサンド」。

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