所感:「SANKEY SANDERS SESSIONS」Disc1
- 1. SANKEY SANDERS SESSIONSとは?
- 2. 所感:vol.1
- 2.1. Terra Unifirma(Sankey/Sanders)
- 2.2. Hardcore Packet(sanders)
- 2.3. Litmus Paper(Sanders/Sankey)
- 2.4. On Impulse(Sankey)
- 2.5. Midas Touch(Sanders)
- 2.6. Imposters(Sankey)
- 2.7. Impossible Stop Trick(Sanders)
- 2.8. Shuffle By Choice(Sanders)
- 2.9. Power Lunch(Sankey)
- 2.10. Mix Master(Sankey)
- 2.11. Moving Day(Sanders/Sankey)
- 3. 最後に
SANKEY SANDERS SESSIONSとは?
仲の良いマジシャンJay SankeyとRichard Sandersのセッションを2枚のDVDにまとめました!っていう作品。
2002年9月からビデオでやり取りを開始、2004年1月にはモントリオールで集合、72時間缶詰になってセッションし続けた。という活動の結果だそうな。
2枚組になっているものと、vol.1とvol.2でバラ売りされているものがあるようです。
おそらくRichard Sanders氏のブランド「Sanders FX」から出ているものは2枚組、Jay Sankey氏のブランド「SANKEY MAGIC」から出ているものはバラ売り、って感じみたいですね。多分ですけど。
今回はvol.1の分。
所感:vol.1
- ホームビデオ画質
- 解説はそんなに詳しくないのである程度慣れてる人向け
- 海外の販売サイトだと「18歳以下は観るな」と注意あり
Terra Unifirma(Sankey/Sanders)
演技はサンキー。
カードは手渡すことも可能。
「穴」を剥がすと、元のカードと変な形の切れ端に戻ります。
ギミック1枚と切れ端を準備しておけば、それ以外はレギュラー。
準備しておけばちょいちょい演じる機会はありそう。
チェンジの技法は、何か別の自分にあった方法で行いましょう。
このDVD観てる人なら簡単に思いつくやろ。
もうちょい磨いたら光そうな作品。
Hardcore Packet(sanders)
レギュラーデックから取り出して行うパケット・トリック。
使っている技法はオーソドックスなものばかりで習得しやすいと思う。
気に入ればどうぞ。といった感じ。
Litmus Paper(Sanders/Sankey)
演技はサンダース。
1枚のギャフを追加すれば残りのデックに制限等はない。
チェンジのところで使う技法は自分にあった方法を(ry
On Impulse(Sankey)
レギュラーで出来る。
セットは楽で、観客の目の前ですぐに出来なくもない。
手順も覚えやすい。
サイコロジカル的なことはしない。
こう挙げると良い手順に思えなくもない。
配っている半分くらいはセカンドディールしてるけど。
覚えておいたら使うこともあるかもしれない。
Midas Touch(Sanders)
ギミックを使うが、非常にフェアに見える。
すごーい・・・不思議・・・。
Imposters(Sankey)
適当に取り出した数枚のカードが、次々とポケットにしまったはずのカードに変化する。
しかし、変化したカードは元のカードに戻り、サインカードはポケットにちゃんとしまってありました。
非常に覚えやすいと思いました。
「何回同じ事やったらバレるかなチキンレース」をしている気分になりそう。
類似の現象であれば、ダニ・ダオルティス氏のDVD『UTOPIA』に収録されていた手順が好きでした。
あれにはまんまと引っかかりましたねー。
Impossible Stop Trick(Sanders)
本体はリボンスプレッドの動きで行われるチェンジの解説。
観客が凝視している状況でのスイッチは否定派ですが、これはそんな状況でも割といけそうな部類。
色々と応用が効きそうです。
あ、このトリックの中では上手くカバーして使っていますよ。
Shuffle By Choice(Sanders)
古典的なトリックを一捻りしたセルフワーキングトリック。
これ、もうちょっと捻ったら佐藤総氏の玉砕スタッキングみたいになりますね。
Power Lunch(Sankey)
2枚の名刺にそれぞれ書いたサインが、一方の名刺に移動する。
おい、タイトルからタネを想像するのをやめろ。
そのとおりだよ!
Mix Master(Sankey)
DVDの紹介ページだと大体現象伏せられてましたけど、まぁいいかなって。
出さないとこのまま埋もれていきそうですし。
変なことはしておらず、難易度もそこまで高くないので演じやすいと思います。
難しくない分、バラリノ氏の「Triomphe Colore」(DVD『Rendez Vous』)とかと比べると説得力とは落ちますけど、まぁ良いかと。
Moving Day(Sanders/Sankey)
演技はサンダース。
破れ目が観客のSTOPのかけた位置へ移動します。
言ってしまえば演出を変えたビルスイッチです。
お約束のあのギミックも使います。
紙幣ではなく、それっぽい紙とかクーポンみたいなのでやればコストの削減になるかもしれません!
最後に
マジシャンが集まって数日セッションし続けるのって楽しいですし、当事者以外からしてみても記録映像があるなら観たいものだと思うんですよ。
出来はどうあれ、こういった趣旨の映像コンテンツも流行って欲しいと思ってます。
DVDや書籍と異なって情報の信頼性が弱くなりがちなのが問題かもしれませんが、編集する人の能力次第でなんとかなるでしょ。