所感:「リアル・デックスイッチ」by ベンジャミン・アール

2020-06-19

リアル・デックスイッチとは?

使っていたデックを、観客の見ている前で堂々と別のデックへすり替える「デックスイッチ」についての、ベンジャミン・アール氏の解説DVD。 (スクリプトマヌーヴァ社から日本語字幕版が出ています)


所感

・異常に難しいことはしておらず、問題なく身につけられる。
・技法のみの解説で、デックスイッチを用いた手順は一切なし
・デックスイッチを活かすには、スイッチが活きる手順を他で学ぶ必要がある
・テーブルで座って演じていることを前提にしたものがほとんど。
・立って演じてるときに使えるものは少ない。
・意識しないと習得できない「緊張と緩和」の付け方を自然に身につけられる

間違いなく良い教材ですが、最低でも「ある程度自分で手順を組める」くらいの力量がないと宝の持ち腐れになってしまうので「誰彼構わずおすすめしてはいけないDVD」というのが率直な感想でした。

カードマジックでゴリゴリと色々な技法を使いたい人や、 空間・体全体の使い方にラッピングの技術と共通する要素が多々あるため、ラッピングをよく使う・上手く使えるようになりたい。という人にはおすすめ出来そうです。

最後に

もしデックスイッチの方法を他にも知りたいのであれば、 トミー・ワンダー氏の『ワンダライズド』の中で解説しているデックスイッチ、 ダロー氏の『アンビシャスカード』でも参考に出来るスイッチがあります。
両方共、レギュラー・デックをギミック・デックへとスイッチする目的で使っていました。(『ワンダライズド』も『アンビシャス・カード』も日本語字幕版があります)

Right Caption
ゆき
スイッチによってどんなことが出来るか?の例としても優秀かなーと

技法ではなく、ギミックを使ってデックをスイッチするものだと、 クリスチャン・イングブルム氏の「The Cooler」、久保邦晴氏の「Vodka」なんかがありますね。

デックスイッチを使って「何」を演じるかですが、個人の好みに強く依存しそうですので色々考えてみてください。(面倒なので投げました)

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