アマチュア・マジシャンが心に留めておきたい10のこと
松田道弘氏の全5巻の書籍『あそびの冒険 1巻』の中に「カード・マジックのDo and Don’t」という10項目があるのですがご存知でしょうか?
これはカード・マジックをする上での「べからず集」ともいうべきものなのですが(「dos and don’ts」というのが正確な表現かもしれませんね)、あまり知られていないように思います。
それはまぁ『あそびの冒険』という書籍が高額且つ古い本なので仕方ないのですが、知らないままでいるのはもったいないなと個人的には思っているんです。
手品を全くしたことのない人向けのいわゆる「サーストンの三原則」よりも遥かに覚えさせたい原則かもしれません(本当は「サーストンの三原則」のことを書こうと思ったんですけど、ちょっと面倒だしもっと詳しく書いてるサイトもあるので後回しで)。
というわけでどうぞ
カード・マジックのDo and Don’t
- アマチュアの誇りを忘れてはならない
- 観客の知性を軽視してはならない
- 観客に心理的な負荷をかけすぎてはいけない
- 客に主導権を渡してはいけない
- 客を無理に笑わせようと思うな
- 無意味な種明かしをするな
- 弁解するな
- 常識的なセンスを心がける
- まちがいやすい奇術をさける
- カード奇術を一晩中やろうと思うな
松田道弘著『あそびの冒険 1巻』より引用
どうでしょうか?
「カード・マジックの」とはなっていますが、カードに限らずどんなマジックを演じるにしても心に留めておいて損はない教訓ばかりじゃないかと思っています。
書籍内ではさらに一項目ずつ細かな説明が入るのですが、ここではそんなことしなくても十分伝わるだろうと信じて割愛します(細かく知りたければ買って読んで☆)。
ただ一点「1.アマチュアの誇りを忘れてはならない」の項目についてだけ少し言わせてもらいましょう。
アマチュアのメリットは「観客や雇い主に対して義務を負う必要がない」部分であります。
にも関わらず、ウケやコスパなんてものを気にして「挑戦」せずに逃げるのは、それこそ「自分の強みを手放している」ことであると認識しなさいってことですね。
マジシャンを呼んだら、どいつこいつも同じネタしかしない!
プロ・アマ限らずこういったことを言われるケースの殆どは、「誇りを忘れてしまった」せいなのではないのかなぁ?
いや、知らんけど(ヾノ・∀・`)
長くなるのもあれなのでこの辺にしておきましょう。
この10項目を読んでなにか感じるものがあれば、演技にフィードバックしてみたらまた少し手品が楽しくなるのではないでしょうか。