マジックを真剣に学びたい人に朗報です。
世界中のマジシャンから絶賛された手品理論書 『Magic in Mind』 が、日本語に翻訳されて 無料PDF として公開されました。タイトルは──『マジック・イン・マインド』。翻訳を手がけたのは、マジック本の翻訳で有名な 星野 泰佑 さんです。

星野さんの手品本に関した記事へのリンクを一番下に貼っておくので、興味のある人・星野さんを知らない方ははそちらをどぞ
『マジック・イン・マインド』とは?
『マジック・イン・マインド』は、アメリカのマジシャン ジョシュア・ジェイ が編集した手品理論書で、34名の著名マジシャンによるエッセイを収録しています。
寄稿者には、
- ダレン・ブラウン
- テラー(ペン&テラーの小さい方)
- ホアン・タマリッツ
- トミー・ワンダー
- ジョン・カーニー
- ピット・ハートリング
など、マジック界の巨匠たちが名を連ねています。
内容は、単なるテクニックの解説ではなく、マジックを「芸術」として捉えるための理論的な考察。
目次を見ても分かる通り、マジシャンの視点・観客の視点・プレゼンテーション・構成・オリジナリティなど、手品を演じる上で避けて通れないテーマが網羅されています。
マジック・イン・マインドの目次
- PART ONE マジシャンの視点で考える
- PART TWO 観客の視点で考える
- PART THREE マジックの分類
- PART FOUR 現象
- PART FIVE 手法
- PART SIX テクニック
- PART SEVEN プレゼンテーション
- PART EIGHT 構成
- PART NINE 手順をまとめる
- PART TEN オリジナリティ
- EPILOGUE マジックにおける芸術

スクリプト・マヌーヴァの紹介から抜粋
無料配布の理由
原著『Magic in Mind』は、ジョシュア・ジェイが「マジックを真剣に学ぶ人たちへの贈り物」として 無料で公開 しており、今回の日本語翻訳版も、その精神を受け継ぎ、完全無料でダウンロードできます。
この本は、マジック界全体のクオリティを高めることを目的としたプロジェクトです。だからこそ、手品を学んでいる仲間にシェアすることが、最大の応援になります。ということだそうです(ジョシュア・ジェイ曰く)。

ちなみにですが、日本語化にあたって、一部(ダーウィン・オーティス)翻訳の許可が降りなかったらしくカットされています。
英語版も同様に無料配布されていますので、未翻訳部分も読みたいという真面目な方は、原著で確認をどうぞ。


手品の本には「理論書」というものもあるのです。他にもたくさんあるので、これを読んで興味を持ったら手を出してみてはどうでしょうか
まとめ
- 世界の巨匠34人のエッセイを収録した手品理論書
- 日本語翻訳は星野 泰佑さん
- 無料PDFで配布中
- マジックを趣味で楽しむ人からプロマジシャンまで必見
無料でここまで充実した内容の手品本は、なかなかありません。
マジックを“もっと深く”学びたい方は、ぜひこの機会にダウンロードして読んでみてはどうでしょうか?
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