2025年6月に手品本が発売するのでその情報を。
今回発売されるのは、海外では2020年に発売された『Mr. Jennings Takes It Easy』の翻訳版の2巻。ジェニングス(Larry Jennings)の名前を冠していますが、著者はRichard Kaufmanで、ジェニングスの作品のみならず、様々な過去の名人達、Dai Vernon、Roy Walton、Alex Elmsley、Ed Marlo、Bruce Cervon、Hofzinserといった面々のアドバイスなども収録されているそうです。
原著:Mr. Jennings Takes It Easy(Vanishing.inc)
原著は1冊ですが、分量が多すぎるために日本語版は2巻に分けて販売されています。
1巻は2023年発売なので、2年の歳月をかけて完結する感じです。

2巻はいつ発売するの?と結構聞かれたりしましたが、東京堂出版の回し者とかではないので知らないとしか答えられませんよね
ちなみにこちらが1巻。
翻訳は東京堂出版から出ているマジック本でおなじみの角矢幸繁 氏。
著名な方ではありますが、ここ数年の翻訳は読みづらかったり、校正していないのかな?と思うほど誤植があったり、昭和の翻訳のように何でもかんでも日本語に直したせいで逆に分かりづらくなっていたりと、ちょっと信用が落ちていますが、『ミスター・ジェニングス テイク・イット・イージー①』に関しては読みやすいと聞いております。

お前は読んでないのかい!と言われそうだけど、わたしは原著派なんだ
余談ですが、カードマジック事典には様々なマジシャンの作品が掲載されていますが、一番多いのがダイ・バーノン、ニ番目がエドワード・マーロー、三番目がジェニングスだったはずです、確か。
それだけ優秀な作品を多数生み出したってことですね。
ジェニングスの作品を日本語で知ることが出来るものはいくつか出ていますので、興味があればその辺にも手を出してみてはどうでしょうか。
以前、リチャード・ターナー氏のレクチャーに参加した際に、氏がジェニングスの話をしていたのですが、パスを行ったときに観客がその瞬間を見ていなかったことに気づいたら、わざわざカットして、きちんと客が見ているのを確認してから再度パスをするような、凝視下で完璧にバレないようにテクニックを使うのが好きだったそうです。
ジェニングス氏が生きていたら、SNSで動画を上げてブイブイ言わせてたかも知れませんね。