所感:「At the Table Live Lecture 2(JULY 2014) – Rick Merrill」
At the Table Live Lecture 2(JULY 2014) – Rick Merrillとは?
2014年7月に行われたオンラインライブレクチャーのRick Merrill(リック・メリル)回。
氏は2006年にストックホルムで行われたFISMのクロースアップ部門グランプリ受賞歴のあるマジシャン。
入手方法はDLコンテンツ、他のマジシャンのレクチャーも一緒になったDVD5枚組セット、単独DVDがある。
所感
- リック・メリル氏は左利き
FISM Opener
FISMでグランプリを取った、有名なアクトのオープニング部分だそうです。
非常に面白い。DVD『CHAMP』だともっと色々収録されてたりしますか?(未見)
解説はレクチャーの後半「Sybil With A Purpose」の解説後に行われます。
Stand Up Opener
解説がかなりふざけており、解説自体がマジシャンのためのショーになっている、ともいえる。
「ははは、そんな冗談!!・・・・・・冗談だよね?マジでやってないよね?」みたいな感じである。
Metamorphosis
原理的には古典的というのであろうか。
前段の「Stand Up Opener」を演じた後の、床にカードが散らばっている状況を利用した手順。
そのまま演じることは中々ないと思う。
レクチャー用のジョーク手順なのか実際に行っているのか、判断に困る手順である。
椅子に座っている状態であれば特に支障なく演じられるので、「立ってると演じれない?状況が合わないなら自分で作れ」的なリック・メリル氏の教えなのかもしれないと深読みした。
Close Up Opener
某トリックデックを使った手順。
入手は容易、もしくはすでに持っている人も多いだろうメジャーなもの。
あの「ほっぺた」みたいな名前のトリックデックを使う際の参考にでも。
3 Change
その後、チャイニーズコイン・イングリッシュペニー・センタボ銅貨に変化し、また3枚のハーフダラーに戻る。
ギミックを使用する手順。持ってる人は持っているだろうもの。
イングリッシュペニーとセンタボ銅貨、遠目だとまったく見分けが付きません!
Sybil With A Purpose
その後シビルカットをするが、見えているフェイスがロイヤル・ストレート・フラッシュになっています。
エレクトリックデックのように、すごいテクニックを見せた後に実はデックに仕掛けがしてあったんだよ系のトリック。
観客を引っ掛けるために、万全の準備をしておりサトルティも効いている。
観たらやりたくなるでしょう。
特殊なデックを使うが簡単に作成可能なので安心です。
FISM Opener(解説)
コインとシャーピーを使ったマジックの解説パート。
観たらやりたくなるはずです。
両袖を捲くりあげた状態でペンを消す「Empty Hand Vanish」の解説もされてます。
Sharpie to Pencil
シャーピーを鉛筆や、別色のシャーピー等にスイッチする方法を教えてくれる。
Ricks Closing Statements
締めの言葉。
コイン↔ペンに変化させるとかもやってました。
最後に
どうやら以前販売されていたDVD『The Rick Merrill Lecture』と収録内容は同じようである。
このDVDを視聴済みだと、もしかしたら被る内容だらけで楽しめないかもしれません。
逆に観たこと無いのであれば、今回のLive Lectureは非常に楽しめると思います。
氏の代名詞でもあるコインとシャーピーを使ったマジックは、観れば必ずやりたくなるでしょうし、身につけておけば重宝します。(シャーピーでなくても、大抵のペンは演技可能)
今回のLectureを観てシャーピーを使ったマジックに興味を持ったら、Johan Stahl(ヨハン・スタール)のDVD『スリーブレス・スリービング』(日本語字幕版あり)や、Tom Crosbie(トム・クロスビー)のDVD『The Marvelous Pencyclopedia』(英語のみ・DL版あり・色々なマジシャンが協力しているペンを使ったマジックの辞典のようなDVD)を観ると捗ると思います。
シャーピーとペンのことしか触れてませんが「Sybil With A Purpose」が個人的にはお気に入りでした。
色々な層にお勧め出来る回でした。
*ヨハン・スタールのDVD『スリーブレス・スリービング』PV
*トム・クロスビーのDVD『The Marvelous Pencyclopedia』PV