所感:「21st Century TOPPIT by David Penn」

21st Century TOPPIT by David Pennとは?

イギリスの企業マジシャンDavid Penn氏のトピット付きDVD

付属のトピットは右利き用左利き用があり、さらに色が黒と赤の2種類があるので計4種類ある。購入の際にはその辺り注意が必要。

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ゆき

なんで赤なんだろう・・・

DVDの内容は、トピットの装着方法・基本的な使い方・手順となっている。

所感

付属のトピットについて

トピットが付属してるDVDを購入しようとすると、Edouard Boulanger氏の「Topit Revolution」、Fito Pavese氏の「FiTopit」、この「21st Century TOPPIT」くらいが主な候補なのかなと思うんだけど、わたしはこの中だと「21st Century TOPPIT」しか持っていないことを先に言っておきたい

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ゆき

古典的なやつと、Ammar先生のやつは知ってる。あと「Topit Revolution」は知人に使った感想を聞いて軽く知ってる程度

ちなみに、Jeff Kaylor氏の「TKO」「TKO2.0」「Any Card to Any Spectator’s Wallet」、Dan Sylvester氏の「SUSPENDED DIMENSION」などは、トピットの入門としては形状が特殊なので不適切と判断して考慮していないので悪しからず。

特徴として挙げれそうなのは

1.ジャケットに縫い付け不要で、簡単に使用できるのは良い。

2.処理したものをポケットから再度取り出すには、ジャケットに加工がいる。

3.セットしたらジャケットは人前では脱げない。
脱げないというか、割と工夫しないといけないというか。体側のパーツを簡単に脱着出来るようなものに変えるとか、アマー氏のトピットのようにするとかが良いのではないかと。

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ゆき

そういえばトピットって元々、犯罪者が盗品を隠すために使ってた道具なんですってね。それをイギリスのマジシャンがカード消すのに使い始めたとかなんとか

裁縫ができるのであればAmmar氏の作品(いくつか出てるけど、多分どれも作り方は解説してそう)を買うのが一番良いのかもしれないが、多分それだと買って満足する人が増殖するだけな気もします。

「21st Century TOPPIT」を入門向けで買ったとしても、無駄になるってことは無いと思いました。

テクニックについて

基本的な技法が解説されているのだけど、大体ミスディレクションに頼る感じ

好みで言えば、マイケル・アマー氏のマジカル・ジェスチャーと一体化してる感じの使い方(アマー氏は色々な使い方するけど)が好きかな―。

入門向けにはちょうど良いとかなとは思うけど。

その他のこと

発売初期はネットで新しい手順を共有・・・みたいに書いてあったが、現在そのURLは存在しないので期待してる人は注意。

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ゆき

このくらいはまだいいのだけど、稀にコンテンツの半分近くがネットに依存していたが、現在はサイトなどが削除され、DVD買ってもほとんど意味がない、ただの平べったいプラスチックの円盤に成り下がった作品集(笑)を見かけると、売り物は考えて出すべきだなぁと思ったりします。
そういう「売り物と呼べないゴミ」を作った人が新しく別の売り物を出したとして、そんなもの欲しくはならんでしょー

ってな感じで、トピットをはじめたいって人には割と良い道具なんじゃないかなって思いました。

お金に余裕がある人には「Topit Revolution」やマイケル・アマー氏のトピット関連商品をおすすめするけど。

そんな感じでした。

以下、収録作品について簡単に。

Black Eight

現象観客が黒い8のカードを引くと、ビリヤード玉の「8」がデックから出てくる。玉を叩くと玉が観客の引いた黒い8のカードに変わる。

インパクトのある良い手順。非常に受けると思う

ただ、氏のトピットの使い方・・・に限らないのだが、ミスディレクションやオフビートや大きい動きでのカバーが多く、繰り返し見られるような媒体ではかなり微妙に見える点は否めない。

Coin in Bottle

現象古典的なコインインボトル。

最後に瓶から取り出したコインが消えるっていうのはどうなのかと思うけど、どうでしょうか?お客さん、モヤモヤの残り方がレベルアップしそうな気がするけど。

まぁそれはさておき、フェアに余計な物を手に持っていないことを示せるのは非常に強い

ただ、現場環境では強烈なものの、やはり繰り返し見れる媒体だと雑さが顕になる・・・。

その辺りをしっかり理解して取り入れたいなって思いますね。

ちなみにわたしはニコラス・エインホーン氏のコインインボトルが好きだったなー。

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Kid at Christmas

現象コインが柔らかくなった後消える。

古典的な柔らかくなるコインをした後に消すだけ。

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ゆき

感想なんかない

Salt Inspector

現象実演しながら解説するスタイル。
塩瓶が出現する。そして消える。

塩瓶を使うトリックのオープニングとエンディングで使えるで!ってアイディア。

カード・アンダー・ザ・ソルトシェイカーとか、マイケル・クロースさんの「The Card, the Forehead, and the Salt Shaker」とかを例として挙げてました。

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わたしはマジックショップ「GIN」で買ったチョビチョビ鳴る塩瓶を使っているんですけど、あれだと多少ラフに使っても音は鳴らなかったので、トピットに思う存分投げ込めそうです。

Circle to the Fourth Dimension

現象実演しながら解説するスタイル。
クロースアップ用のチャイナリングくらいのサイズのリングに、コインを通すと消える、コインが出てくる。

パースフレームやポータブルホール(デビッド・ロス氏の)みたいな雰囲気。

色々考えれそうですね。

カウフマン氏の書籍『世界のカードマジック』にもリングとカードで似たような事するトリックありましたねそういえば。

Glass Restoration

現象実演しながら解説するスタイル。
ワイングラスの脚が壊れてから治る。

良いですね。プラディエーヌ氏も同じ現象やってましたね。

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ゆき

やりたいけど、ギミック作るの躊躇う。誰か代わりに作ってくれないかなぁ

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