所感:「週刊マジオン2017年4月号 – 野島伸幸」

2020-06-20

週刊マジオン2017年4月号とは?

マジッククリエイター野島伸幸氏による、新作・未発表マジック配信コンテンツ「週刊マジオン」、2017年4月号である。

配信時は、ゲストとしてSNSで人気なアマチュアマジシャン・TAKAHIRO氏が登場した。

週刊マジオンまとめ記事

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所感

スマート・コインシデンス(2017年4月2日配信)

デックをカットして出てきたカードと、スマホ内の画像の中から選んだものとが一致する。

古くからある原理を上手くスマホと組合せてたトリック。

特殊なアプリではなく、52枚の画像を保存したフォルダを使う。
DATAはマジオンの「週刊マジオン2017年4月号まとめ」商品ページからいけます。

解説を聞けば自分でも画像を作れますが、多分尋常じゃなく面倒くさい。

ポップアップ!!(2017年4月9日配信)

紙コップに割り箸が貫通したり、入れた紙玉が飛び上がったり、消えたりまた飛んだりする。

紙コップと割り箸と紙があれば、簡単な準備で出来る。
サロンくらいの広さでも余裕で演じられる。

2015年3月のmMLボーナストリックに「ポップアップ!」として発表されていたが、この時点では紙玉が紙コップから飛び上がる現象のみ。

今回の手順では、割り箸の貫通と紙玉の消失が現象として追加されている。

カラーバリエーション(2017年4月16日配信)

観客にカードを混ぜてもらった後、2枚ずつペアにしていく。
赤同士のペア、黒同士のペア、赤黒のペア数が予言されている。

見た目としては「ミラスキル」だが、原理的には異なっており、具体的な枚数が予言出来る。
個人的には「ミラスキル」よりもこっちのほうが好みです。

2014年4月のmMLボーナストリックで「アナザー・ミラスキル」として発表されていました。

実演動画の収録場所がいつもと異なり、箱根のコンベンションで撮影したとのことですが、あそこは「おくゆもと」のロビーでしょうか。

出てこい鯉のぼり(2017年4月23日配信)

一本の棒に鯉のぼりが一匹かかっています。
突然吹き流し(鯉のぼりの一番上についてるピラピラのこと)が出現し、続いて2匹めの鯉のぼり、ジャンボこいのぼりが立て続けに出現します。

サロンくらいの広さでも演じられるトリック。
一度覚えたら重宝しそうだが、題材的に時期を選ばざるをえないのが悲しいところである。

用具はダイソーで2品(216円で買ったとのこと)購入すれば良いが、店舗によっては扱っていなかったり、今後扱われなくなる可能性もあるので注意が必要。

特別配信:TAKAHIRO (2017年4月29・30日配信)

SNSで動画を投稿、注目を集めているアマチュアマジシャン:TAKAHIRO氏をゲストに迎えた特別配信。
残念がらまとめパックには収録されていない。

MANAKA

黒いスポットカード5枚と1枚の赤いクイーンを使った、赤いクイーンが何度も移動する「フライングクイーン」の手順。
クライマックスではすべてのカードがクイーンに変化する。

難易度は少し高いが、はっきりした現象でしかもエンドクリーン。

しかし他の媒体に収録されておらず学ぶ術がない・・・という状況であったのだが、「MAJION LIVE Lecture -TAKAHIRO-」にて復活。
タイトルの由来もついに明かされました。

諸行無常

マットの四隅に置いたコインが一瞬で集まったり、離れたりを繰り返す。

目まぐるしくフラッシュ(四隅にある4枚が、一動作で集合する)、バックファイア(集合した状態から四隅に戻る)を繰り返すチンカ・チンク。

その後、ギミック付きのDVDとして販売される。

チンカ・チンクはこれ以上発展しないんじゃないか?とすら思える手順。

最後に

収録されているトリックがどれもユニークである。

鯉のぼりとか大好きです。
用具が住んでる地域によって手に入らないことがある&最大の効果を得るためには時期を選ぶ必要がある、という点が残念で仕方がない。
それさえなければいつでも演じたかった。

そんな感じです。

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