所感:「週刊マジオン2017年5月号 – 野島伸幸」

2020-06-20

週刊マジオン2017年5月号とは?

マジッククリエイター野島伸幸氏による、新作・未発表マジック配信コンテンツ「週刊マジオン」、2017年5月号である。

収録されているトリックはカード関係3種とロープマジック1種。

週刊マジオンまとめ記事

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所感

スティッキー・アンビション(2017年5月7日配信)

カードに付箋を貼ってデックの中程に入れた状態からのアンビシャスカード。

個人的には「まさに手品」って感じる解決方法。

付箋さえあれば面倒な準備もなく、難易度的にも演じやすい。

アンビシャスカード・ルーティンの締めにどうぞ。

2014年11月のmMLボーナストリックとしても発表されていました。

ホフジンサー・アセンブリー(2017年5月14日配信)

現象はタイトルから察して欲しい。

野島氏のマニア面が完全に表に出てきている作品。
手順の完成に、野島氏の師である南部信昭氏と、プロマジシャン・ヤマギシルイが絡んでしまったため初心者向けとは死んでも言えない手順になっている。

レギュラー・デックのみで演じられ、セットアップも覚えやすいので始末が悪い。

ギミックを使うバージョンもあり、そちらは「UTSUSEMI」というタイトルで発表された。

ちなみにだが、わたしは「スペードが集まる→観客カードが当たる」という順番よりも、「カードが当たる→スペードが集合する」という順番で、めくっていくことで少しずつロイヤルフラッシュが顔を表していく構成が好きである。

クレイジーマンズ・ロープカット(2017年5月21日配信)

2本のロープを結ぶと結び目が落ちて1本になる。
またロープを切って2本にし結ぶが結び目が取れないので、結び目を大きくすると、短いロープだけを残し大きな結び目が落ちる。

実際にロープを切る必要なし、ギミックも必要ないが、少し難しくなったという手順。

類似の現象のトリックは好きなのだが、演じるとなると特殊なギミックを使うため色々制限されていた。
野島氏の手順であれば難易度だけが問題で、そこをクリア出来れば他の手順内に組み込むことも出来る。
さっそく自分の手順に組み込みたい。

アンチグラビティ・ショット(2017年5月28日配信)

デックを右手ビドルグリップに持ち、そこから手の甲を下に向けた状態からカードをショットする技法。
飛ぶ枚数は任意に調整出来るが、枚数次第で難易度が変わる。

コインのマッスルパスみたいなイメージだ。

後に発覚したのだが、Rich Ferguson氏のDVD『The Official Poker Card Stunts vol.1』に「Buckle」と同じ技法だったそうな。

ふむ「At the Table Live Lecture」に出演している回があるようなので、今度どんな人か観てみたいと思・・・・ったのですが、どうもセオリーなんかのトークメインのようなのでダメかも知れません。

スタジオに収録に来ていたねすもあさんが、ちょっと出演してますぜ。

技法厨におすすめ。

最後に

一押しはロープですね。

ロープをあまりやらない人には難しいかもしれないけど、やってないならこの手順から始めればいーんじゃないかな。

面白いロープの手順ありますか?って聞かれたら、Richard Sanders氏の「Fiber Optics」か「クレイジーマンズ・ロープカット」をおすすめすることにするよー。

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