所感:「At the Table Live Lecture 2(JULY 2014) – Marcus Eddie」

2021-06-30

At the Table Live Lecture 2(JULY 2014) – Marcus Eddieとは?

2014年7月に行われたオンラインライブレクチャーのMarcus Eddie(マーカス・エディー)回。
DLコンテンツ、他のマジシャンのレクチャーも一緒になった5枚組セットDVD、単独DVDがある。

所感

カードマジックは今ひとつパッとしないように感じましたが、日用品を使ったトリックはほとんどが用具の手渡しが可能で角度にも強く、ストリートやテーブルホッピングで強い武器になりそうなトリックばかりでした。

カード・コイン以外のクロースアップマジックのレパートリーを探している人や、突然身近にあるもので手品せざるを得なくなったときのための保険が欲しい人におすすめの回でした。

Fresh

現象Breath Strips(フィルム状のミント)のケースにコインが貫通する。

ダウンロードコンテンツとして単売もされているトリック。

フィルムタイプのブレスケア商品、最近見かけないと思っていたけどまだ販売していました。

コインが入るサイズで開閉部がカチッと開けれるタイプのものあれば、大概演技可能なので「あのケース」が無いと演じれなそうで・・・という心配はない。

演技前後に用具の手渡しも可能で、観客との距離が近い状況でも安心して演じられるのも良い。

マジックショップ「i-magic」さんでは、SDケースを使うのが良いのじゃないかと紹介されていました。

Focus

現象マジシャンの掛けている眼鏡のレンズが外れ、元に戻る。

用具さえ準備しておけばさらっと演じられる。

メガネやサングラスを常用している人であれば、軽くヒトネタ見せたいときに便利。
細かなサトルティも効いている。

Something Borrowed

現象タグ付きのキーリングと観客の指輪を使ったリンキング現象。

ダウンロードコンテンツとして単売もされている。

演技前後にキーリングは調べてもらうことが出来、指輪の制限もほぼなく、指輪に傷をつけてしまうようなリスクもない
観客にキーリングへ指輪を通してもらってから、外す瞬間のインパクトは非常に大きいと思う。

タグ付きキーリングの形状を上手く使ったハンドリングが見事。

使う道具はすべてレギュラーで、適した物も簡単に見つかるのも助かる

Jumbo Spellbound

現象ジャンボコインでのスペルバウンド。

ジャンボコインでのスイッチを詳細に解説してくれている。
なんとなくでやっている人はこれを見て覚えなおすのも良さげ

最後に紙幣に変化する部分のハンドリングも参考になります。

Paper Cut

現象お札がお札をゆっくりと通り抜けます。

お札同士で行うミスレッド現象といえば伝わるでしょうか。
Andrew Mayne(アンドリュー・メイン)氏の「ゴーストビル」(同名のDVDに収録)やヒロサカイ氏の「ミラージュビル」(書籍『ザ・パーティーマジック』収録)と同じ現象。

この手順では準備なし完全即席で行う事が可能
大体準備なしノーギミックだとどこかしらに不都合が生まれるが、非常に説得力のある貫通が見せられる。

覚えておいて損はない手順。日本円札でももちろん演技可

Stairway

現象2本の輪ゴムを両手にかけてはしご状にし、引っ掛けたお札が一段ずつ上がっていき、クライマックスでは一気に下の段まで移動する。

Daniel Garcia(ダニエル・ガルシア)氏との共作DVD『FIVE』にも収録されていた手順。
Dan Harlan(ダン・ハーラン)の名作「Traveling Cash」のMarcusバージョン。

言わずもがな名作です。

Color Changing Band

現象指先に二重にかけた輪ゴムの色が変化する。

ちょっとした小ネタ。
手首に輪ゴムいっぱい巻く人は覚えておくといいのではないでしょうか。

Loaded

現象空の箱からトランプが出現する。

実演のみ。
単売されている売りネタ。カードマジックを演じる際のオープニングに。

Separation

現象デックが混ざっている状態から、赤と黒が分かれる。

1枚ロケーターをデック内に仕込んだり、複雑な操作をする割には、今ひとつに感じる。

Reconnect

現象観客の言ったカードを抜き出して半分に破るが復活する。

単売されている売りネタ。

ここでは破いて復活のルーティンが解説されているが、単売されている方では今回解説されているものを含めた3手順が収録されているらしい。

機構を理解すればどんなデックでも作成可能なので気に入れば作ればいいと思うよ。

Post Predict

現象ポストイットを使った予言。

映像では3人の観客相手に3つの予言をしているが、観客の人数に制限はない
ポストイットは手に収まるサイズで正方形のもの。1人の観客に対しポストイットのパッドが1つ必要になるため大人数相手に予言しようとすると結構嵩張る。

予言の内容は完全自由なわけではなく、この中ならどれを選ぶ?といった質問をし選択肢から選んでもらう形式。

一度演技してしまうと、再セットにはそれなりの時間を要するのでテーブルホッピング等には適さないかな。

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