手品に関して何もしたことない人に手品を教えるときは、何を教えたら良いのか?って悩んでる人におすすめとか言われてるDVDシリーズ。
スクリプト・マヌーヴァ社からでているので、当然日本語字幕付き。
「耳が大きくなっちゃった」とか「ラッキーちゃん」で有名なマジシャンのマギー審司氏が、マギー司郎氏に師事する前の師匠、と言われてるティモシー・ヌーナン氏のDVDなんだけど、そういえばレビューとかあまり見かけないな、って思っていたのと、私自身、人に教える機会が激増していて色々調べ直していたのでついでに記録しておこうという感じです。
ただ、長く手品をしていると知っている物も多く、現象とか詳しく書くと「あーあれね」みたいになってちょっと書くの難しいなぁと感じたり。
全4巻で巻ごとにざっくりテーマが決まっていて、1巻が「ノベルティ(日用品)・マジック」、2巻が「カード・マジック」、3巻が「マネー・マジック」、4巻が「オフィス・マジック」というようになっています。
あ、この巻ではあまり関係ないかもしれませんが、ティモシーは左利きです。
ノベルティ・マジック ティモシー・ヌーナン(スクリプト・マヌーヴァ)
個別のレビュー
コモン・センツ(Common“Scents”)
テーブルの上に色々な物を置き、マジシャンが見ていないところでひとつ選んでもらうが当てる。
シンプルな当て物。
とても不思議だけど、いつでもどこでも演じれるとは言えない。
シチェーションがハマっていれば、生半可なプロマジシャンくらいなら余裕で騙せます。知らない人も多いですし、知ってても忘れがち。演技を見ても「あーあれね」とはならないでしょう。
マジックバーなんかに来て「何か教えて欲しい!」って言ってくる人に教える用や(演じるだろうと想定される場がいい具合に適してる)、マジックバーのような、演者がいる所へ観客がやってるような場に向いてるんじゃないでしょうか。
類似のトリックをいくつか覚えておいて状況で使い分けると、とても不思議だと思うんだけど、割と情報まとまっていませんね。いくつか覚えはあるんですけど、どこで見たのか全く覚えていません。

まとめれたら役に立つなぁ・・・
指輪の消失(Disappear“Ring”)
指輪が消えます。
いわゆる「耳に鉛筆かける」やつ。これで伝わらないマニアは勉強してきてくだされ。
フェイクトスって難しいし、ミスディレクションで消すのを最初に持ってくるのかぁと。
これを元にした手順も色々な人が発表しているけど、何となく今思い出したのは、アポロ・ロビンス氏の「Son of Recap」(『Cultural Xchange2』収録)と、Manuel Muerte氏の「THE CAP,THE COIN AND THE MARKER」(『the Movie』収録)あたり。
Cultural Exchange #2 by Shoot and Apollo(Penguin Magic)
Flicking Fingers-The Movie(Penguin Magic)
エモーショナル タッチ(Emotional Touch)
名刺に感情の種類を書いて観客が1枚選ぶ。茶色い粉をマジシャンが腕に擦り付けると選んだ感情が浮かび上がる。
マヌーヴァ社の説明文読んだら、当て方はぼかしてあったけどアッシュ・トリックですね。燃やした灰ではなく、ギリギリ日常に存在しそうな物に変わっています。
観客に選んでもらう方法は、初心者にはちょっと分かりづらいかもなぁと感じつつ、かと言って細かに説明するとクドいだけになるから難しいですね。
準備は必要だし、散らかるので演じるのは面倒ですが、初心者の方でも大きい反応を得られるのでクローザーに据える選択肢にいいかもしれませんね。
オートマティック・ライティング(Automatic Writing)
観客の描いた絵を読み取って書く。
drawing duplication現象の類。
読み取り方は状況によっては使えない事があるので、個人的には保険として別の方法も準備しておきたいかな。ただ、出来る状況であればとてもフェア。
そして、当てる演出が同じ現象と比較してとても良いなと。冒頭でティモシーが「出来の9割は演出で決まる」って言ってたけど、よく体現してるなーって。
多少ビザー寄りの演出な気はするので、好き嫌いはあるかもしれませんけど。
ハーフ・フル(Half Full)
コインにグラスを乗せると消えます。
基本の原理に加えて、2パターン+1の演出を紹介。
お前・・・そんな名前だったんか・・・?と言いたいところだけど、ティモシーはクレジットをそこまで詳しくやる印象はないので正式名称なのか不明。
こども向け手品とかに割と乗ってるあれだよあれ。
クレジット・ロンダリング(出典の分からない・誤魔化したい技法やトリックをゴニャゴニャするの意)したい人はどうぞ(嫌味
アニマル・マグネティズム(Animal Magnetism)
観客が思い浮かべた国と動物を当てます。
「灰色のゾウ」という名前でも知られているらしいトリック。
ビル・ゴールドマンの「メンタルヤーン」なんかが、連想して思い浮かべていくってあたりが近いかなと感じた。そこまで似てるかと言われればそうでもないかもしんないけど。
数字、国、動物を連想させていくんだけど、最初の数字以外は英語基準になっているのでそのまま演じるのは微妙。
加えて「どうしてそうなるかはわからないけど、上手いことなっているんだろうな」って、観客が感じてしまうマジックの典型なので、マジック愛好家の集まりや、まだ人間がスれていない若い観客に見せるとかが、シチェーション的に適してるのはないでしょうか。
Mental Yarn by Bill Goldman(Penguin Magic)
ボーナス・トリック
ペーパー・ローズ(Paper Rose)
紙ナプキンでバラを作ります。
スナックとかキャバクラのような夜のお店で行われているらしい小ネタ。
話のネタに欲しい人はどうぞ。夜のお店でおっさんがドヤってそうなネタに、千円札で折るTシャツとかありますけど、一体どこで覚えてくるのでしょうね。そういえば昔、夜のお店で手布巾を折って「ちん◯」ってやってる人を見たことがあります。色々ありますね(棒読み)。
オン・エッジ(On Edge)
コルクを落とすと立ちますが、観客は出来ません。
コツを知っていないと出来ないバーベッドの類。マジシャンも100%成功させれるってわけではない。ま、コルクがたまたまあったときなんかの小ネタに。
マジックのニオイ(Smells Like Magic)
ペンのキャップを吸い込みます。
よく見る鼻で吸って消すやつ。キャップ付きのペンやそのくらいの小さい物であれば大体同じ感じに消せます。
ちなみにというか、わたしはこの現象をはじめて(仕掛けを)知ったのはギミックを使うやつだったんですけど、ここで解説されている仕掛け無しで出来る物と、ギミックでやる様々なタイプなど、初心者の頃はメリット・デメリット・特性などの違いが全く分からないと思うんですよ、上手いこと紹介出来ないものでしょうか。
フェザータッチさんがクリアタイプのカードボックス(透明な箱に四つ折りのカードが入ってる)について比較表を出していましたけど、ああいうのがあったら初心者さん助かりますよねー。