現代のメンタリズムの土台を作ったマジシャンの一人であるTheodore Annemannの著書、『Annemann’s Mental Bargain Effects』の日本語版が発売されました。
翻訳は由利静希さん。

まぁ私なんですけども
メンタリズムを始めたいけど、何から学べば良いかわからない。というときに、おすすめとして今でも名前が上がるアンネマン。
ですが、現在日本語で読めるアンネマンの本は、アンネマンが亡くなった後に『The JINX』という雑誌に掲載されていたものをまとめたものだけでした。
正直、雑誌に掲載されていたアンネマンのトリックは、「細かいところ書かないでも、読んでるのはマジシャンだけだし、わかるだろ」という考えが見え隠れし、かなり端的に書かれていました。
ただ、本人が作品集として発行したものに書かれたトリックは、演出や使用する道具の意図や、どういった部分を重視しているか、それまでマジックとして当たり前だった要素を排除して、マジックではなくて超能力者・マインドリーダーとして演出するにはどうすればよいか?というようなことをしっかりと書かれていました(初期の作品はかなり濃密ですが、後期になってくると薄くなってはきます)。
アンネマンを読めば現代のメンタリズムが出来るかと言われれば違いますが、少なくともメンタリズムがどのような考えを土台にして成り立ってきたかは理解できるかと思います。


上のページで個別に感想(紹介程度の文章であることも多いですが)を書いてたりもするのでご参考に
今回宣伝している『Mental Bargain Effects』は、わたしのアンネマン翻訳本としては6冊目になり、これまでにも5冊出版していますので、メンタリズムに興味がありましたら読んでみてください。