現代のメンタリズムの土台を作ったマジシャンの一人であるTheodore Annemannの著書、『En Rapport』の日本語版が発売されました。
『En Rapport 日本語版』著:Theodore Annemann、翻訳:由利静希(Amazon)
翻訳は由利静希さん。

どうも、わたしです
Theodore Annemannの翻訳本としては7冊目で、この本はアンネマンが実際にショーで演じていた、30分ほどの「ツーパーソン・テレパシー・アクト」を丸ごと解説したものになっています。
ツーパーソン・テレパシーについて知らない人は、以下のページのDVDの紹介文を読んでもらうのが一番早いかなと。

大雑把に言うと、2人のマジシャンによるコンビ芸という感じで、ツーパーソン・テレパシーを本気でやっているマジシャンはほぼほぼ居ないと言っても過言ではないでしょう。
アンネマンのツーパーソン・テレパシー・アクトは、「普通にやっても不思議であろうことを、さらにツーパーソン・テレパシーでやったら最強じゃね?」をほんとにやっちゃいました!みたい感じで、誰がここまでやれと言った?とついツッコみたくなります。
性質上、買ってもほとんどの人は演じれない(手品に理解を示してくれ、全力で手伝ってくれる相方が居る。というハードルがとても高い)ため、スルーしてしまう人が多いジャンルではありますが、ツーパーソン・テレパシーならではの手法が多く、読んでいて面白いので、ちょっと手を伸ばしていただきたいところ。
スクリプト・マヌーヴァの『デコーデッド』の紹介に、「日本語で演じれるか?」「一応イエス」という文言がありますが、本書もそれに近いです。
一応、日本語でも演じれるように訳者による案、というものを入れていますが、各演者達でコードを自分にあうように調整する必要があります。

正直ね、どうせ誰もやらんだろ・・・とか思いながら書いたよ;ω;
ちなみに、大まかに7トリックからなるんだけど、そのうちの2つはコードを使わないツーパーソン・テレパシー・トリックになっています。
あと、原書の『En Rapport』にはアンネマンが個人で出した私家版と、Max Holdenから出版された正式版の2種類が出ているんだけど、加筆された正式版を底本にしています(加筆された部分は、挿絵とシステム2種についての補足)。
まぁ、珍しいトリックについてちょっとでも興味が湧いた人は、良かったら読んでみてくだせぇ。
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【紹介】En Rapport by ANNEMANN
Theodore Annemannの著書『Mental Bargain Effects』日本語訳版発売(訳:由利静希)

