エースを格好良く取り出す方法がもっと知りたいです
『Real Ace Cutting』を観たら思うこと
Benjamin Earl(ベンジャミン・アール)のDVD『Real Ace Cutting』(日本語字幕版もある)、皆さんは観ましたでしょうか?
一応知らない人のために簡単に説明すると、「シャッフルされたデックの中から、シャッフルやカットを駆使してエースを取り出していく」という現象を解説したDVDです。
そして、あのDVDを観て練習をしていると、そのうち思ってくるのではないでしょうか?
「もっと色んなエースの取り出し方を知りたい」と。
DVDの中でBenjamin Earlも「何千通りとある」と言っています。
そこで、カードを出現させる方法が載っている資料を、ある程度まとめておこうかと思いました。
とりあえず、ぱっと思いついたものを簡単にまとめ、思い出したり見つけたりした際には、追加していこうと思います。
Spin Shot
北原禎人(きたはよしと)の技法。
ディーリング・ポジションからスタート。
デックの中から1枚だけ回転しながら飛び出させる。
出現後、デックの並びは一切崩れない。
- DVD『TECHINT』 北原禎人
Ligand Production
北原禎人(きたはよしと)氏の技法。
テーブル上でリボンスプレッドしたデックでターンオーバーを繰り返していると、1枚だけプロダクションされる。
出現後、デックの並びは一切崩れない。
上手い人がすると。ターンオーバーのときエースが見えそうで見えない。
- DVD『TECHINT』 北原禎人
ポムっとプロダクション
野島伸幸(のじまのぶゆき)氏の技法。
「破!」という掛け声とともにビジュアルに出現する。
ディーリング・ポジションからスタート。
出現後、デックの並びは一切崩れない。
- note『野島伸幸 裏レクチャーノート6』 野島伸幸
SHIMPEI SHOT
桂川新平(かつがわしんぺい)氏の技法。
ディーリング・ポジションからスタート。
Lennart Green(レナート・グリーン)氏のトップショットと似ているが、飛ぶ軌道が右前方になっており、同時に複数枚のショットも可能である。
- DVD『CAPRICES』 桂川新平
Slip Removals
Tom Rose(トム・ローズ)氏の技法。
テーブルに横向きに置いてスタート(縦向きでも可)。
テーブルに置いたデックを、中央からカットして取り出してきたように見せる技法。
必須ではないが、一度失敗したように見せるサトルティが組み込まれている。
デックの並びは一切崩れない。
- DVD『Impressions at the Card Table』 Tom Rose
Spread Removals
Tom Rose(トム・ローズ)氏の技法。
テーブル上にスプレッドしたカードの中程から取り出したように見せる技法。
デックの並びは一切崩れない。
- DVD『Impressions at the Card Table』 Tom Rose
Trapdoor Removal
Tom Rose(トム・ローズ)氏の技法。
ディーリング・ポジションからスタート。
カットしたデックの中から取り出したように見せる技法。
手に持ったデックでやるBenzais’ Spin-Outのような技法。
デックの並びは一切崩れない。
- DVD『Impressions at the Card Table』 Tom Rose
Fancy Find Flourish
Joshua Jay(ジョシュア・ジェイ)氏の技法。
ビドルに持ったデックをテーブル上へドリブルで落としていく中から1枚掴みだす技法。
デックの並びは一切崩れない。
- Book『マジックアトラス』 ジョシュア・ジェイ
pop over move
Benjamin Earl(ベンジャミン・アール)氏の技法。
ディーリング・ポジションからスタート。
カットしたデックの真ん中に1枚カードが突き出て出現する。
デックはカットされた状態になる(容易に戻せる)。
- DVD『パスト・ミッドナイト vol.1』 Benjamin Earl
MIDDLE SPIN CUT
Benjamin Earl氏の技法。
ビドルグリップからスタート。
デックの真ん中から1枚カードを振り出して出現させる。
デックの並びは一切崩れない。
- DVD『パスト・ミッドナイト vol.2』 Benjamin Earl
Erdnase Productions
Benjamin Earl氏の技法3種。
アードネス・カットのポジションからスタート。
いずれもアードネス・カットを基礎とした動きからのプロダクション。
デックはカットされた状態になる。
- DVD『パスト・ミッドナイト vol.2』 Benjamin Earl
One Hand Popover
Aaron Fisher(アーロン・フィッシャー)氏の技法。
デックの中ほどに表向きに突き出て出現する。
表向きに出現するためセットも表向きと思われそうだが、セットは裏向きなのです。
- DVD『One Hand Popover』 Aaron Fisher
- Book『Paper Engine』 Aaron Fisher(「アロン・フィッシャー カードマジック」として邦訳あり)
更新履歴
2019.12.16 初投稿
2020.01.03 「One Hand Popover」追加