所感:「At the Table Live Lecture 7(DECEMBER 2014) – Jack Carpenter」

2020-06-19

At the Table Live Lecture 7(DECEMBER 2014) – Jack Carpenterとは?

2014年12月に行われたオンラインライブレクチャーのJack Carpenter回。
カードスライトの解説が多い。
DLコンテンツ、他のマジシャンのレクチャーも一緒になった4枚組セット、単独DVDがある。

所感

$21 Hustle
紙幣を使ったショートチェンジ・トリック(釣り銭詐欺トリック)。
観客に渡した紙幣から1枚が消失し、財布から出てくる。

ヒンバー的な財布を使用するが、紙幣はレギュラー。

King Swing
4枚のキングが4枚のエースに変化し、キングがパケットのトップに移動し、エースが1枚に減って観客のカードに変化する・・・とてんこ盛り系のカード当て。

Slip Cuts At The Gambling Table
スリップカットをするときの一工夫。

Pocket Triumph
カードの向きが揃うのではなく、向きの異なるカードだけポケットに移動する、という演出の「トライアンフ」。

Way Off Balance
テーブルに置いた4枚のエースと、ケースに戻したデックが入れ替わる。
これ、好き。

Shuffle Shift
リフルシャッフルの動きで複数枚のカードをボトムにコントロールするマルチプルシフト。
このコントロール、複数枚のリバースにも使えますね。

Scissor Shift
ワンハンド・リフルシャッフルの動きで複数枚のカードをトップにコントロールする。

Table Shift
ダイブシフトのようなテーブルパス。
ホップスやダイブシフトにも応用できる「コツ」を解説してくれている。
知らなかったので非常にありがたい。

Leclaire Pass
カスケードのような動きでカバーするパス。

Jailhouse Shuffle
2つのパケットに分けてワンハンドファンを両手に作り、噛み合わせて混ぜたように見せる、2回繰り返すことでフォールスになるシャッフル。
レナート・グリーン氏のスタイルが好きな人におすすめ出来そう。

Z Overhand False Shuffle
オーバーハンドシャッフルのフォールス。
なるほど、Zです。

Favorite Zarrow
ザローシャッフル後にウォーターフォールを加えるアイディア。
テーブルでやるヘインシュタイン・シャッフル。

Pimped Out Charlier
シャリエ・シャッフル(カットじゃなくてシャッフルですよ)にウォーターフォールを加えるアイディア。

The Count Palm
カウントをしながらパームをする。
非常に有用そうなのだが、もっと、横とか後ろとかからの映像ください・・・。

最後に

トリックで一番印象的だったのは「Way Off Balance」。こういうの好きです。活かした手順なんかを考えたいところです。

また技法系の解説も有用なものや面白いものが多い。
実際に本番で使うことはほとんどありませんが、テーブルシフトのコツが個人的にはありがたかった。ホップスやダイブシフト等のテーブルパスをする際に「引っかかる」ことが無くなるのは非常に大きい。

不満点を挙げるのであれば、「The Count Palm」の解説でしょうか。
有用な事は目に見えて分かるのに、解説がラフ過ぎて辛い・・・。
もっと詳しい資料があれば調べて習得したいです。