1931年にアンネマンが初めてちゃんと出版した作品集で、自費出版?を含めると4つ目っぽい。
翻訳したもの(Fantia)
翻訳したもの(Creatia)
- The ‘Really New’ Locator Card
- An Original Set Up Discovery
- One in Fourteen
- A New Thought Card Spelling Effect
- Whichever You Please!
- Count Your Card!
- Telepathy in the Audience
- The Red and Blue Back Mixup
- The Gambler in Person
- The Gambler is Back Again
- Psychic Sympathy Method No.1
- Psychic Sympathy Method No.2
- The Four Pile Location
- The Genii Cut Deck Location
- The Mystery Card Reading Method
- A New Apparatus for the Pellet Switch
- Find the Lady
- The Improved Magic Square Presentation
- The One Man ‘Genuine’ Magazine Test
- Mental Coloring-Telepathy with Silk
- The Color-Tell Billiard Balls
- Seeing in the Dark
- Seven Keys to Baldpate
- A Prophecy of the Koran
- Jimmy Valentine Opens a Safe
The ‘Really New’ Locator Card
レギュラーデックで使えるロケーターカードのアイディア。ぶっちゃけるとコーナークリンプです。
An Original Set Up Discovery
エイトキングシステムを速く組むアイディア。
One in Fourteen
インポッシブルロケーション。
A New Thought Card Spelling Effect
見て思い浮かべたカードのスペルを綴ると出てきます。即席でセットするのがジワジワ来ます。
Whichever You Please!
即興で出来るカード当て。
Count Your Card!
サッカートリック演出のカード当て。この時代ですでに「古典トリック」をプレゼンテーションの観点でアレンジとのこと。この原理いつからあるのか。
Telepathy in the Audience
2人の観客が同じカードを選ぶ。曰く、好き嫌いの分かれる手法。202フォースでも出てきてましたね。
The Red and Blue Back Mixup
赤裏と青裏の2デックを混ぜて観客の帽子に入れ、3人の観客に2枚ずつ選んでもらうと、全員が赤と青裏が1枚ずつでしかも一致している。サロンとかで良さそうなトリック。
The Gambler in Person
観客がシャッフルしたデックで強いポーカーハンドを配ります。ほぼセルフワーキング。
The Gambler is Back Again
20枚のカードを使って観客の言った通りにハンドを作りますが、最終的にディーラーにロイヤル・フラッシュが集まります。
Psychic Sympathy Method No.1
2デック使い、1デックを観客、もう1デックを演者が持ち、演者が手元のデックから予言を取り出し、観客が持っているデックから1枚選ぶと一致する。これをすぐさまデックを取り替えて演じます。
Psychic Sympathy Method No.2
上記のトリックを1デックで行います。2WAYのフォーシングデックとしても使えます。
The Four Pile Location
観客が混ぜた状態からスタートするカード当て。キーカードの作り方が面白い。
The Genii Cut Deck Location
観客がデックをカットして持ち上げ、そこのカードを覚え、そのまま戻してもらってから当てます。演者はずっと指を伸ばした状態にしてデックを持っていて、何も出来ないことを強くアピール出来ます。
The Mystery Card Reading Method
観客が混ぜたデックを背後に持って、1枚ずつ指先でカードを読み取り言い当てていきます。ダニ・ダオルティスの「トリック・ウィズアウト・エクスプラネーション」なんかと相性が良さそうな。こちらの方はテンポがゆっくりですが。かなり好きです。
A New Apparatus for the Pellet Switch
当時にあったギミックを使った折りたたんだ紙片のスイッチ方法について。これ以降の時代でアスカニオらによって研究されることをすでに実践しており、すごいなぁと。同世代のマジシャンらと比較しても抜きん出ていたんだろうなぁ。
Find the Lady
トランプと封筒を使った透視とかサイコメトリーみたいな現象。Qの入れられた封筒を探し出します。カード・封筒に一切仕掛けはなし。現代の日本で演じるとなると、封筒は自前で準備する必要があると思います。
The Improved Magic Square Presentation
4×4の魔法陣を、観客が言った数字で即座に書きます。複雑な計算などは不要。また、数学的な手法を使っている?と思われようが問題のない演出で回避していました。
The One Man ‘Genuine’ Magazine Test
観客が選んだ雑誌の、他の観客が指定したページの、観客が言った番目の単語見てもらい、それを当てます。今でも似た・・・というか同じ手法を見ますが、それよりも演じる上でのアドバイスや細かいTIPSが素晴らしい。
Mental Coloring-Telepathy with Silk
観客が6枚のカラフルなシルクから一色選び、それを部屋の外にいた助手くんが当てます。これ系のネタ、アマチュアだと演じる機会とか全然無い気がしますが、最近この手のトリックを収集しているので楽しかったです。
The Color-Tell Billiard Balls
15個のカラフルなボールの中から1つ選んで箱の中に隠し、マジシャンは隠されたボールの色を当てます。エフェクトを複数回行うことを推奨していて、調べてもらっても大丈夫です。
Seeing in the Dark
真っ暗な部屋でも書かれた文字を読み取るアイディア。降霊術アクトが廃れた今では使い機会が無さそうですが、ここで使われている道具(日用品に機能がプラスアルファされたもの)、現代でもしっかり生き残ってる上に大分進化しているのが面白いですね。
Seven Keys to Baldpate
7つの鍵を観客に握ってもらい、錠前に適合する鍵を持っている観客を当てます。当てる際に何人目で当てるとか、観客に握らせる順番とか、なぜ当てれるのか?という問に対する演出や、シークレットムーブを行うタイミングとか、めちゃめちゃTIPSが多く、とても良いです。
A Prophecy of the Koran
ブランクカードに演者は予言を書きつけ封筒に入れた後、観客に色々と質問します。封筒を開けて中のカードを見ると、観客が答えた事が予言されています。いわゆるコンファブュレーション。コンファブ系の初出は1921年にStewart JamesがSphinxに寄稿したのが最初らしいです。これはダブル・ライティングしてませんけど。さりげないサトルティが頭良いです。他のトリックもそうですけども。
Jimmy Valentine Opens a Safe
金庫に女性を入れ、マジシャンがダイヤルを回して中の女性を助けます。
演じれるものなら演じてみろみたいなトリック。調べたら現在でもいけなくもなさそうです(指紋認証とか虹彩とかICとかでなく、ダイヤル錠なら)。分かりづらいかなと思って、金庫の構造を説明するイラスト作った。わたしえらい(Fantiaで公開している翻訳に付いてのこと)。