【紹介】Sh-h-h–! it’s a secret by ANNEMANN

1934年に発行された本。
イラストが全然ない。というか1枚もない。辛い。

翻訳したもの(Fantia)
翻訳したもの(Creatia)

Call Me Up Sometime.

観客の選んだカードを電話の向こうの人が当てる。

電話を使うっていうアイディアはthe Sphinxの3巻が初出、を覚えました。手法というよりは演出としての使い方です。

The Borrowed Deck Tragedy.

観客から借りたデックでリバース・カード現象を演じ、その後選ばれたカードを封筒に入れて破くが、デックの中で復活してひっくり返っている。

どう考えても破いているので、デックを貸した人はとても驚く。

この手の策略は最近見かけないけど、とてもおもしろいと思います。

Help Wanted in the Dark.

新聞のクラシファイド広告を12枚に切って薬用封筒に入れてもらい、2人の観客に1つずつ封筒を選んでもらうが、どちらの封筒の中身も当てる。

演技後はすべて検めることも可能だし、切って封筒に入れる作業もすべて観客が行う。

ただ欠点がとても大きく、照明を消して暗闇の中で選んでもらうんだ(・ω・)

A Thought is Fathomed.

ブックテスト。

カードを引いてもらうタイプ。3枚引いてページと何個目の単語かを決めてもらう。

不思議ではあるけど、とてもメンタル・マジック感が強い。

Your Nose Knows.

観客に小物を持ってもらい、持っている手を当てる。

タイトルやめろよぉ

A Rule of the Thumb.

離れた場所にいる助手が当てるブックテスト。

ブックテストと言うか、ツー・パーソン・テレパシーとの混成のっぽい。とても不思議。

とあるギミックを使うけれど、こういう使い方好き。

A Handkerchief is Selected.

袋に色々な色のシルクを入れて1枚取り出すとき、特定の色をフォースする。

しれっと使われたら引っかかるかもしれない。

A Card is Found Once More.

観客の選んだカードを当てます。

インポッシブル・ロケーション。まーワンウェイを使うんですけれど、ハンドリングがいいですね。

Odd or Even, Which?

観客が分けたパケットの枚数が偶数か奇数か瞬時に当てます。

何度も繰り返し可能で、クライマックスでは3つに分けたパケットの偶奇を瞬時に当てれる。準備は必要だけど、気に入れば。ワンウェイ・デックの変わったアイディアとしてもヨシ。

The Alternate Detection.

観客の選んだ2枚のカードを当てる。

前項の「Odd or Even, Which?」から続けて演じれるインポッシブル・ロケーション。

演技後はデックのワンウェイが綺麗に揃った状態に戻る。

A New Kink.

1枚のカードの向きを変えて戻すアイディア。

ストリッパーやワンウェイなどで使えるアイディア。観客の配置を利用して、演者は一切関与していないように見えるので使いこなせれば強いですね。

Annemann’s Eight-in-a-Row Location.

借りたデックから8枚取り出し、その中から1枚選んでもらって当てる。

借りたデックがワンウェイだったときに、さりげなく向きを揃えつつ利用できる状態にするアイディアとそれを利用するトリック。覚えておいたら役立ちそうです。

Red or Black?

デックを混ぜてもらい、観客にデックを持ってもらったまま上にあるカードの色を次々と当てていく。

新し目のだと(とは言ってももう10年以上は経ってるけど)、ルーク・ジャーメイやピット・ハートリングの手順を思い出す色当てトリック。ワンウェイを使うときにでも。

The Challenge of the Year.

観客の選んだカードを当てます。

引いてもらった後デックは観客に渡し、裏向きのまま配ってもらい演者がストップをかける。この間演者は5mくらい離れた位置におります。

The Mind in Retrospect.

観客が見たカードを当てます。

アウト・オブ・サイト-アウト・オブ・マインドのような雰囲気のトリック。ケーフェイでマックス・メイビン氏が同じ原理のトリックを質問無しで演じていたような記憶があります。

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The Five Thought Effect.

5枚のカードから1枚見て覚えてもらい、演者はそのカードを当てます。

プリンセス・カード・トリック。100年近く前の作品だけど、無駄にごちゃごちゃイジられた改案よりもはるかに実用的。

The Guessing Contest.

演者と観客がそれぞれ紙にカードを適当に1枚書き、10回カードを引いて書いたカードが出るか挑戦するが、観客は10枚引いても当てられないが、演者は一発で引く。

インプレッション・デバイス的な物を使いますが、やっぱり一度も演者が触っていない情報に関わるトリックって強烈ですよねと。

The Two Person Location.

観客が2枚選んでデックに戻した後、それまで部屋の外に居た助手がカードを当てる。

シンプルなツーパーソン・テレパシー。2枚に限らず、1枚でも3枚以上でも出来る。フォースではないのでカードは自由に選んでもらえます。

A Couple of Cards Get Together.

デックをシャッフルしてもらうと、観客の選んだ2枚のカードが隣り合っている。

初心者用として使われるトリックを別の演出にした感じ。

The New Deal Card Code.

観客の選んだカードを、離れた場所にいる助手が当てます。

ツー・パーソン・テレパシーで使うサイレント・コード。人間が自然に行う行動に擬態したコードです。

The Perfect Club Slate Routine.

観客が思い浮かべた故人の名前がスレートに現れます。

2枚のスレートはしっかりと両面を検めて観客に持っていてもらうけど、それでも文字が現れ、その後検められても問題ない。

よく出来ているなぁと。

Fair and Square.

選んで、戻して、しっかりデックを揃えた後に当てる。

シンプル目なインポッシブル・ロケーション。

Dual Sympathy.

観客の選んだカードを当てる。

演出でギルティな操作を堂々と行うアイディアとして。

Another Sympathetic Mystery.

観客の覚えたカードを当てます。

2デック使い、観客の見たデックに演者は触れない。

Triplets By Chance.

3つのデックを3人の観客に渡してカードを選んでもらうが、3人のカードが一致している。

ショート・カードを使ったトリック。

The Last of the Think Stop Trick.

2枚のカードを選んでもらい、1枚ずつカードを配っていくが、止めたときに手に持っているのが観客のカード。これを連続で繰り返す。

専用のデックを準備しないといけないのが難点。

解説の内容から、ダブルリフトは知られてきたけど、きちんとしたやり方を知ってる人はまだ少ない・・・というような時代だったのかなぁと。

Your Card!

適当に取り出した2枚のカードが、選ばれたカードのマークと数値を教えてくれる。

スタックの性質的な話。

The Tune Detective.

観客に歌ってもらいながらカードを配り、止まった場所が覚えたカード。

出来るのかなぁ。

The Mindreader’s Dream.

観客が書いた紙を入れて密封した封筒を演者が読み取る。

面白い現象ではあるのだけど、助手が必要なので演じる機会がある人はいなそう。

Music in the Air

演者とピアニストでやるツー・パーソン・テレパシー。

こんなトリックもあったんだなぁと。もしピアニストと同じイベントに出演するようなことがあったら、ピアニストに頼み込んで一緒に演じてもらったらとても盛り上がりそうです。

A Quaint Happening.

観客の選んだカードと同じカードを、別のデックから取り出す。

観客と演者でそれぞれデックを持ち、観客の持っているデックには触れずに当てる。それなりにトークスキルがないと微妙になりそうだけど、こういう特定の方法もあるっていう感じで。

The Prophecy of Occurrence.

スレートを使って観客のカードを当てる。

今でも同じ様な原理のトリックが演じられていますね。シンプルだけど強力です。

The 203rd Force.

何枚にでも使えるフォース。

よくあるギャフを1枚使うけど、とてもフェアなフォース。

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202 Methods of Forcing (1933)

Nickles on the Brain.

観客の持っている小銭の年号が予言されています。

今でも生き残っている方法なので言わずもがな。

Dispair of the Devil.

助手が当てるブックテスト。

薬品使って当てるブックテストがあったと思いますが、あれをギミック無しで行う感じです。本にダメージはありません。

The Lady and the Gentleman.

2人の観客の見たカードをビレットに書いて当てます。

ワン・アヘッドとインデックスを使った2人のカード当て。

The Bell Mystery.

観客の選んだハンカチの色を、電話の向こうの人が当てます。

今はもう出来ない(同じようなことは出来なくもないけど)公衆電話を使ったトリック。昔はこういうアイディアのトリックがあったんだなーっていう話のネタにでも。

Three Cards— Three Numbers.

部屋の両側に3人ずつ立ってもらい、それぞれのグループにデックを渡してカードを引いてもらう。それぞれのグループの1番、2番、3番目の人に同時に引いたカードを言ってもらうと3組とも一致している。

専用のデックを作らないといけないし、2デック使うので重たいけど、尺は使うだろうしクライマックスに演じるならば今でも十分通じるかもしれません。

The ,000 Test Card Location.

観客が混ぜて引いたカードを当てます。

とても不思議なカード当てだとは思いますが、欠点は成功率が100%でないところ。主軸にするトリックではなく、覚えておいたら何かあった時に使える、という感じかなと。

Dead Men Tell No Tales!

スレートに故人の名前をひとつ、それ以外に友人達の名前を書いてもらい、演者はどれが故人の名前か当てる。

2案示されてるけど、ひとつ目を安定して行えたらそれだけで十分だなぁって。

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