所感:「The Magic Of Nefesch Vol.2 by Nefesch」
The Magic Of Nefesch Vol.2とは?
2008年に発売された、メンタリストNefeschのDVD作品集の2巻目。
一時期、有名なマジシャン達がTVで演じたほどインパクトの大きいトリックが多い。
このシリーズは3巻まで存在し、各巻Disc2枚組になっている。
所感
- カメラが遠く、少し見にくい部分がある
- 実演はすべてDisc1に収録、解説は両Discにまたがる
- 聞き手役のマジシャンはTitanas
- 英語が聞き取れないと辛い箇所が多い
FROZEN
サインしたコインが凍る。
凍る、というか氷の中に入るというか。
氷の中にコインを入れる用のギミックと、冷気を発生させるギミックの2つを使う。
氷に入れる方は、使用するまでどう保存すれば良いのでしょうかね・・・。何か特別な方法はないのか。
冷気を発生させるギミックは安価で作成出来る(200円かからないのでは?)ので、煙発生系ギミックを購入出来ない人なんかにもおすすめできそうです。
PRR
手相からカードを当てる。
何言ってるかわかりません・・・。
観客からだと、自分の手相が動いて選んだカードの模様に見える・・・という現象のようなのだが。
暗示を使ったトリックなのでしょうか。
CLEAN HANDS
コインが石鹸に変わって、そして・・・
石鹸を使った手順。サインしたコインが未開封の石鹸の梱包の中に入り、取り出すと石鹸に観客の選んだカードが刻まれている。
特殊なギミック等は必要ない。
観客のカードが石鹸に刻まれるのは即席で行えるので、石鹸を手品で扱う人(ほぼ見たことない)は使えるだろうか。
コインを石鹸の中へ入れるハンドリングは、石鹸のような直方体の物体であれば何かしらの(コインを隠すサトルティとか)参考になりそうである。
REBELED MATCH
マッチの2段手順。
目印を付けたマッチに火を付けるが箱の中で復活。
もう1本のマッチに火を点けて折ると、消えて箱の中に移動している。
このトリックの解説部からDisc2になる。
マッチ棒をスイッチする技法は面白い。
SKIN
観客の腕に、選んだカードがアザのように浮かび上がる。
ギミックは簡単に作成出来る。
ストリートマジックで重宝しそうな手順。
T & R FROM HELL
カードの復活。破片が自ら動いて集まり復活する。
ホラー映画等である「ばらばらになった死体の破片が動いて集まり復活する」をトーン&レストアで表現したような作品。
4つの破片にちぎり、チンカチンクのような配置でマットに置いてからスタート。
破片が動いて集まるところは好き。
BONUS
FMACHINE
Nefeschが自動販売機とコインについて語っている・・・?
コインにサインさせたものを不可能な場所へ移動させることの重要性とかについてでしょうか・・・?
英語に自信のある人に任せたい。
2 Draw Duplications
観客の書いた絵を、透視して書く。
実演・解説はTitanas。
Drawing Duplicationの解決法のひとつとして。
Russian Roulette with Cans
炭酸飲料の缶を使ったロシアン・ルーレット。
実演・解説はTitanas。
一つずつ缶を開けていくときはマジシャンがしゃがみ込み、観客にマジシャンの頭上で開けてもらう。
そのため、いい具合に緊張感が生まれている。最後に残った1本は、大きめの透明な袋の中で開封、中身が吹き出す、といった塩梅。
類似のトリックにSean Heydonの「Fizz Roulette」や、Paul HarrisとEric Meadの名義で出ている「Fizz Master」がある。
このふたつは未見のため、同じトリックが使われているかどうかは分からないが、どれかを知っていれば良いような気がする。
缶ジュースを複数開ける必要があるので、開けたあと観客に振る舞えるようカジュアルなパーティー等で演じるのに適しているかな?
サロン・パーラー向け。
最後に
「FROZEN」で使われている冷気発生ギミックと、「Russian Roulette with Cans」が個人的には面白かった。
FROZENギミックのあのアナログ感、素敵。簡単に材料が手に入るのも良い。見たらきっと作りたくなるはず。すでにスモークギミックを持っている人は・・・どうだろう?
「Russian Roulette with Cans」は類似の現象がレパートリーに無いのであれば見る価値はあるでしょう。すでに他のトリックを演じている・知っているのあれば不要かもしれませんが。
言葉の解説のみで、英語が聞き取れないと何を言っているのか分からないものがふたつあったため、その分が残念であった。
英語力プリーズ。