所感:「MAJION LIVE Lecture -高橋匠-」

2020-10-30

MAJION LIVE Lecture -高橋匠-とは?

2019.07.28に行われた、MAJION主催のLIVE Lectureの高橋匠回。

Lennart Greenの弟子としても知られ、テレビでも人気のマジシャン高橋匠氏を迎え、トップショットやスナップディールを中心に、基礎から応用まで根掘り葉掘り解説してもらう内容になっている。

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所感

・高橋匠氏は「左利き」
・手が小さくても出来るよ!
・技法の解説がメイン
・聞き手は野島伸幸氏(声のみで堀木氏が視聴者の質問を拾ったりします)

コインマンは色んなサイズのコイン使ってるのに、カードではポーカーサイズ使わないと舐められるのが納得いかないという二人の愚痴あり。
手が比較的小さい高橋匠氏によって最適化されたレナート・グリーン氏の技法解説が始まる。

トップショット

レナート・グリーン氏が想定していたトップショットのコンセプトの話や、匠氏が習得を一時期挫折した話等、ここでしか聞けないような内容が多数。かなり詳細に解説される。

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ゆき
練習を諦めなければ必ず出来るようになるはず。少なくとも手の大きさは無関係である

トップショットの飛ぶ軌道を見えにくくするコツ等も有用。

使えるかどうかはさておき、応用としてトップショットを使ったカードチェンジの解説、レナート氏に怒られたという匠氏のバリエーションの解説もある。
また、レナート氏が『グリーンマジック』シリーズで収録し忘れ、後の『マスターファイル』でも結局収録し忘れたという未公開技法の解説あり。

「聞いたら、解説していいよ、って言われました」

角度についての話

大人数に演じる際、見られたくないアングルに観客が居た際の対処法についての話。

テレビやショーで演じる機会が多い人は聞いておくと良い。

ラテラルパームの解説

一般に知られているポジションとは多少異なる。
手が小さい・指の間に隙間が大きく出来てしまう人でも可能

レナート氏のやり方をすでに覚えてしまっている人からすると、少し窮屈かもしれない。

また、少し後に視聴者から「カードから指が外れてしまう」という質問がある。

この時点でパームが不安定な人はそこの質問を参照されたし。

スナップディールの解説

詳細に解説してくれている。
加えて、有名な某マジシャンやネットに投稿されている動画で見られる、「よくやりがちな間違え方」についての話がある。

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ゆき
この話を聞くだけでもかなり変わります

スナップディールでコントロール

スナップディールを使ったトップコントロールの解説。
ここでも「よくある間違い」を例に出しており分かりやすい。

レクチャー終盤に、「角度に強くなるコツ」についての質問があるので慣れたらそちらも参照しよう。

質問:ラテラルパームが外れる

スナップディールをしていくと、指からカードが外れてしまうときの対処について。

質問:高橋匠氏のディーリング・ポジションについて

匠氏のディーリング・ポジションが一般のマジシャンと異なっていることについての話。

複数枚のスナップディール

詳細な解説に留まらず、置いた後綺麗に消えたように見えるコツについて話してくれる。

スナップディール・チェンジ

置いたカードが変わるあれ。

連続スナップディール・チェンジ

「スナップ・ボトム・ディール」と呼ばれているやつである。

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ゆき
13枚連続でやってくれるよ!

2カード・トランスポジション

テーブルに置いたカードが変化し、デックの中で表返っている。

スムーズにデックの中へ戻すコツなど。

カード・アット・エニーナンバー

グリーンマジックVOL.7に収録されてるらしい。スナップディールを使ったトリック。

ラテラルパームからの出現の仕方

非常に分かりやすいイメージで教えてくれる。

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ゆき
リアル・シン・リムごっこ開幕

パームトランスファー

ラテラルパームを、逆の手のラテラルパームへ移す技法。

地味に知りたかった方法です。

レーザー・ディール

レナート・グリーン氏の代名詞ともいえるトリック。

レナート・グリーン氏との演じ方の違いや匠氏の工夫の話
確かにアレ、言ってない・・・。

レクチャー序盤にあった「角度についての話」に通じる、囲まれて演じるときの工夫によって生じる利点等。

スナップディールをフラッシュしにくくするためのコツもあり。

オプティカル・ディール

1枚しかないカードを何枚も配る。

駄目な例も示してくれる。思い当たる人がいれば注意や。

スナップディールでコントロールするとき角度を強くする話

真横だろうが真後ろだろうがほぼフラッシュすることはないだろうなぁと。
シルベスター・ピッチに通じるものがあると思った。

デックフリップコントロール

トップのカード4枚を、表返してデックの中程へ持っていく。

ちょっと何言ってるのか分からないですねー・・・、と思いながらそのとおりやってみると出来る。

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ゆき
何これ怖い。こんなのしたくない

デックフリップパス

デックを投げ上げるとパスされている。

おふざけ技法。

サイドスチール

匠氏のサイドスチール。

サイドスチール特有の動きを一切感じないサイドスチール。
個人的には今回のレクチャー最大の収穫

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ゆき
自動的にポジションに入ってくるで

ドロップスチール

ビドルに持ったデックをディーリングポジションに投げる動作で行うスチール。

レナート氏は横に投げていたが、匠氏は上から下へ落とす動きになっている。

最後に

トップショットとスナップディールを本気で覚えたい人向けレクチャー

現時点でどちらも出来ない人でも、習得可能・・・というかこのレクチャーよりも詳しい教材はないので、これで習得出来なければ匠氏本人の腕を移植でもしてもらわれなければ無理だと思う。

レナート氏の技法が、色々なマジシャン達によってどれだけ間違って行われてきたかも分かるため、「どっちの技法も出来る」と思っている人も見ておいたほうが良いと思う。
間違いなく「差」はこういうところから生まれる

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ゆき
全力で上手くなりたい人にはおすすめ!

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