メモ書き:「Corinda’s 13 Steps to MENTALISM」 by Richard Osterlind まとめ
- 1.「Corinda’s 13 Steps to MENTALISM」 by Richard Osterlindとは?
- 2.Disc1:Swami Gimmick/Pencil, Lip, Sound and Muscle Reading
- 3.Disc2:Mnemonics and Mental Systems
- 4.Disc3:Predictions/Blindfold and X-Ray Eyes
- 5.Disc4:Billets Introduction/Book Tests
- 6.Disc5:Two-Person Telepathy/Mediumistic Stunts/Card Tricks
- 7.Disc6:The Question and Answer Act/Publicity Stunts/Patter and Presentation
「Corinda’s 13 Steps to MENTALISM」 by Richard Osterlindとは?
メンタルマジックにおいて必読書といわれるもののひとつであるTony Corinda氏の書籍『Thirteen Steps to Mentalism』が、Richard Osterlind氏によって映像化された6枚組のDVDである。
原著『Thirteen Steps to Mentalism』のwikiへのリンク
収録時間は12時間程度。書籍の内容が完全に網羅されているわけではないが、映像で実演を観ることが出来るのはとても助かる。
Disc1:Swami Gimmick/Pencil, Lip, Sound and Muscle Reading
印象に残ったの
・Dartboard Prediction
ダーツの合計点数予言。原著で解説読むと4行そこらしかないんですよね。
あれを演じるとこうなると。すごーい・・・。
・Just Chance(Impromptu)
特別な道具は使わないバンクナイト。こんな方法もあるのかと感心。
・Ghost Deck
デックの色分け。不思議だなぁ。この手のはジャーメイ(カラー・センスのこと)やピット・ハートリング(Colour Sense)の作品を思い出すけど、どれも特徴があっていいなぁ
Pit Hartling『Card Fictions(新版)』
・Sujan Location
原著はここまでやれとは言ってないと思うぞ!好き。
まとめ
上手いってのは正義だと思いました。上手い人がシンプルなトリックを完璧に演ればそれでいいんだ。
Disc2:Mnemonics and Mental Systems
印象に残ったの
・A Day for Any Date
日付の曜日を当てるやつ。Chris BrownがATTEで「The Rainman Algorithm」ってのをやってたなーって。今だとスマホで簡単に調べれるから、習得したら割と演じる機会はあるのかもね。
・Knight’s Tour
チェス盤を利用した計算術。すごいことをやっているということが伝わりやすく、タネはシンプル。あれだけで10分も盛り上げれるのはすごい。
まとめ
速算術・記憶術っていうのはあまり好きじゃないジャンルなのだけど、これはギャンブルしない人がポーカーデモンストレーションを見ているときの感覚に近いのかなと感じたりした。
本作にあった門外漢でも楽しめるようなプレゼンテーションは見習いたいなぁと思いました。
Disc3:Predictions/Blindfold and X-Ray Eyes
印象に残ったの
・The Third Choice
シンプルだけど好き。原著だとESPじゃなくてトランプでやってました。
・The Prophesy
たまに耳にする冗談みたいな手法、ちゃんと演じるとこうなるのかと思うと侮れない。
・Hanging Prediction
封筒のサイズに対して予言の紙が小さいなぁと。
・Sightless Vision Act
目隠しアクトのTIPSの殆どがこの演技の中にあると言っても過言じゃないと思う。
まとめ
予言・目隠し透視についてのDisc。あたし近眼なんですけど、どんなに頑張っても一部は出来ない気がする。コンタクトにすればいいの?
Disc4:Billets Introduction/Book Tests
印象に残ったの
・Center Tear
古典的な手法。だけど当て方の演出が上手い。
オスタリンドさんの方法やT-REX(『Conscious Magic vol.1』)をもっかい復習してこようかな。
・Jak’s Crystall Locket
キモとなる部分はメンタルマジックらしかった。ただ導入の何もない部分が長すぎるのが耐えれない。
・A Lesson in Mentalism
そのギミックナニソレ(*・ω・*)使うかどうかはさておき面白い。6個のダイスで好きな決まった合計
値が出せる(観客が振るよ)。
・The Missing Link
面白い現象。演技では上手いことやってるので気にならないんだけど、観客が一番注目する箇所でギル
ティな操作するのは心理的に辛いなぁ。
まとめ
この巻はビレットとブックテストがテーマ。
ギルティな操作が全体のコンテキストに埋もれて知覚出来ないのが上手いなって
Disc5:Two-Person Telepathy/Mediumistic Stunts/Card Tricks
印象に残ったの
・Two-Person Telepathy
謎の新モブキャラ出てきたかと思ったらめっちゃすごかったよ。解説聞いたら知ってる基礎的なやつだ
った。この手のトリックの弱点に挙げれられる演技が始まるとぎこちなくなる、っていうのは上手い人
らには関係ないことが分かった。これは詐欺とかが横行するわけだなーと。また、演出も秀逸。
・Spirit Slates
黒板トリック。ちゃんとパフォーマンスで使ってるのはじめて見たかも。そういえばTCCから出てたな
ぁ、欲しくなったよ。
・Teleprognos
封筒とトランプのトリック。トランプを使ったメンタルマジックの中ではかなり好き。
まとめ
観客の目に映っているのはなにか?っていうところに主眼を置いて構成された手順は大好物です。メンタルマジックの好きな部分ですね。あ、終盤は微妙でした!
Disc6:The Question and Answer Act/Publicity Stunts/Patter and Presentation
印象に残ったの
・The Question and Answer Act
プレショーについての議論が印象的でした。使うことが無いので疎いですが、プレショーに触れたもの
で記憶にあるのは『Before We Begin』『ダリアン・ヴォルフの奇妙な冒険』ジャーメイさんやマックスさんも何かで話していたような覚えがあります。ATTレクチャーでも何人か触れてた気もします。使いこなせる人はすごいですねー(小並感)。
緑の蔵書票 ダリアン・ヴォルフの奇妙な冒険』販売ページ
関連記事:「謎の手品本『ダリアン・ヴォルフの奇妙な冒険』が発売したそうです」
・Publicity Stunts
宣伝や売り込みなどについての議論。「下手でも稼げる」といった事がSNSで話題になってましたが、どれだけ低次元な話かよく分かります。
この辺の本とか適当に読んどけばいいのではないでしょうか?
・Patter and Presentation
服装や身だしなみの話が印象に残った。
まとめ
全編英語で喋っているだけなのでかなりきつかったです。とはいえ聞いておくべき内容だとは思います。翻訳こんにゃくマダー?