1935年に発行された、Hewitt、J. G. Thompson、Annemann、3人の作品が収録された小冊子。
FantiaとCreatiaに翻訳したものを投稿しています。
翻訳したもの(Fantia)
翻訳したもの(Creatia)
Denis Behr氏のサイト「Conjuring Archive」のデータベースだと、一番古いCenter Tearの資料(もうひとつ同年にThe JinxでAnnemannが出してる)。
ただCenter Tearの初出については色々あるようで、Al Mannが1976年に出している『Mental-Ettes』の中で、色々と報告してくれているそうな。Baker、Thompson、Loraine、Dunninger、Annemann、Ron Baillie、Al Mannといったマジシャンたちの名前が出てくるようである。
気になった人は、Al Mannの本を読んでみるとかしてみたらいんじゃないでしょうか?
このことについてまとめてくれている人が居たので、その記事へのリンクを貼っておきますね。

- Annemann’s Diabolo Pellet Reading
- The Modern Mindreader (Hewitt)
- Annemann’s Psychic Writing
- Annemann’s Mental Masterpiece
- The New Double Telepathy Routine (Annemann)
- Greta Annemann’s Eyes of the Unknown
- 30th Century Television (Hewitt and Annemann)
- Coincidence (Hewitt)
- Penetrating Vision (J. G. Thompson)
- The Impromptu Mind Reader
- GETIT! (Annemann)
Annemann’s Diabolo Pellet Reading
観客が紙片に情報を書いたら封筒に入れて閉じ、火を点けて燃やす。その後演者は書かれていた情報を言い当てる。
古くからある手法。細かなTIPSがいいなぁ。
The Modern Mindreader (Hewitt)
観客たちが情報を紙に書いて封筒に入れてもらい、次々と読み取っていく。
ワン・アヘッド的なあれだけど、ハンドリングなどがうまいこと考えられていて、エキストラは無いし、フォース的なものも不要だし、破いてそのまま中身を渡されたようにしか感じないだろうし、現代でもこれの発展手順はよく見かけるけど、正直これが一番良くないか?と感じるなど。
Annemann’s Psychic Writing
2枚の名刺の両面を確認した後、確認したはずの面に文字が現れる。
賢い手順だと思うけど、まだまだ発展の余地はありそう。
「Annemann’s Mental Mysteries」にも収録されていたけど、あちらの方が挿絵もあってわかりやすいので、持ってる人は「Annemann’s Mental Mysteries」で確認した方が良いかな。
Annemann’s Mental Masterpiece
観客が思い浮かべたカードを当てます。
古のインプレッション・デバイス。今は高性能なものが多数あるので、書かれているような工夫はする必要がないけど資料として。
なんだかんだでインプレッション・デバイスって不思議なんだよなぁ(・ω・)
The New Double Telepathy Routine (Annemann)
演者と観客が、それぞれこっそり紙片に思い浮かべたカードを書いて折り畳んで持っておく。その後お互いにデックからカードを1枚ずつ引くが、相手が思い浮かべて書いたカード。
普通に気持ち悪いだろうなぁと。インプレッション・デバイスとインデックスを使ったトリック。
Greta Annemann’s Eyes of the Unknown
3枚のカードそれぞれに観客の情報を書いてもらいテーブルに伏せ、電気を消して真っ暗にした状態で、書いてある情報を読み取る。
中々に面白いトリック。わざわざ照明を消すというのが、状況次第では使いにくいかもしれないけど、いい具合に噛み合えばとても良いトリックになるかもしれない。
30th Century Television (Hewitt and Annemann)
観客が名刺に書いた情報を読み取る。
よくあるピーク・デバイスのひとつ、だと思う。大体分かりはするんだけど、なんか訳しても微妙に構造の細部が分からない。
ワレットにピークの機構仕込むのより、こっち系のほうが好みかもしれない。
Coincidence (Hewitt)
観客のカードを当てます。
カードに仕込むしゃいなー。
Penetrating Vision (J. G. Thompson)
情報を書いた名刺を束の中に入れてハンカチに包む。この状態で書かれた情報を読み取る。
コインの技法をメンタルに転用したピーク。
The Impromptu Mind Reader
情報が書かれた紙を燃やし、灰から情報を読み取る。
センター・テアの初出ですってよ!まだセンター・テアって呼ばれていない頃である。
初出どうこうについては、このページの上のところを読んでくれよな。
GETIT! (Annemann)
照明を消した状態で3人の観客にカードを引いてもらい、演者は3枚とも当てる。
暗室系トリック。色々な方法でトリックを演じた後、ダメ押しで演じるのなら・・・良いのかもしれない。手法のキャンセルアウト的な意味で。ただ、準備が重いなぁって。