【紹介】Annemann’s Mental Bargain Effects, with Hewitt and J. G. Thompson

1935年に発行された、Hewitt、J. G. Thompson、Annemann、3人の作品が収録された小冊子。

FantiaとCreatiaに翻訳したものを投稿しています。
翻訳したもの(Fantia)
翻訳したもの(Creatia)

Denis Behr氏のサイト「Conjuring Archive」のデータベースだと、一番古いCenter Tearの資料(もうひとつ同年にThe JinxでAnnemannが出してる)。

ただCenter Tearの初出については色々あるようで、Al Mannが1976年に出している『Mental-Ettes』の中で、色々と報告してくれているそうな。Baker、Thompson、Loraine、Dunninger、Annemann、Ron Baillie、Al Mannといったマジシャンたちの名前が出てくるようである。

気になった人は、Al Mannの本を読んでみるとかしてみたらいんじゃないでしょうか?
このことについてまとめてくれている人が居たので、その記事へのリンクを貼っておきますね。

The Magic N0.60(ザ・マジック) | ルーンの帽子 "Rune's Magic Hat"
書誌情報 発行 デアゴスティーニ・ジャパン 監修 マジシャン・メイガス 発行日 2021/6/29 定価 1,823円(税込) 【セット内容】 冊子(オールカラー12ページ) DV...

Annemann’s Diabolo Pellet Reading

観客が紙片に情報を書いたら封筒に入れて閉じ、火を点けて燃やす。その後演者は書かれていた情報を言い当てる。

古くからある手法。細かなTIPSがいいなぁ。

The Modern Mindreader (Hewitt)

観客たちが情報を紙に書いて封筒に入れてもらい、次々と読み取っていく。

ワン・アヘッド的なあれだけど、ハンドリングなどがうまいこと考えられていて、エキストラは無いし、フォース的なものも不要だし、破いてそのまま中身を渡されたようにしか感じないだろうし、現代でもこれの発展手順はよく見かけるけど、正直これが一番良くないか?と感じるなど。

Annemann’s Psychic Writing

2枚の名刺の両面を確認した後、確認したはずの面に文字が現れる。

賢い手順だと思うけど、まだまだ発展の余地はありそう。

「Annemann’s Mental Mysteries」にも収録されていたけど、あちらの方が挿絵もあってわかりやすいので、持ってる人は「Annemann’s Mental Mysteries」で確認した方が良いかな。

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Mental Mysteries (1929)

Annemann’s Mental Masterpiece

観客が思い浮かべたカードを当てます。

古のインプレッション・デバイス。今は高性能なものが多数あるので、書かれているような工夫はする必要がないけど資料として。

なんだかんだでインプレッション・デバイスって不思議なんだよなぁ(・ω・)

The New Double Telepathy Routine (Annemann)

演者と観客が、それぞれこっそり紙片に思い浮かべたカードを書いて折り畳んで持っておく。その後お互いにデックからカードを1枚ずつ引くが、相手が思い浮かべて書いたカード。

普通に気持ち悪いだろうなぁと。インプレッション・デバイスとインデックスを使ったトリック。

Greta Annemann’s Eyes of the Unknown

3枚のカードそれぞれに観客の情報を書いてもらいテーブルに伏せ、電気を消して真っ暗にした状態で、書いてある情報を読み取る。

中々に面白いトリック。わざわざ照明を消すというのが、状況次第では使いにくいかもしれないけど、いい具合に噛み合えばとても良いトリックになるかもしれない。

30th Century Television (Hewitt and Annemann)

観客が名刺に書いた情報を読み取る。

よくあるピーク・デバイスのひとつ、だと思う。大体分かりはするんだけど、なんか訳しても微妙に構造の細部が分からない。

ワレットにピークの機構仕込むのより、こっち系のほうが好みかもしれない。

Coincidence (Hewitt)

観客のカードを当てます。

カードに仕込むしゃいなー。

Penetrating Vision (J. G. Thompson)

情報を書いた名刺を束の中に入れてハンカチに包む。この状態で書かれた情報を読み取る。

コインの技法をメンタルに転用したピーク。

The Impromptu Mind Reader

情報が書かれた紙を燃やし、灰から情報を読み取る。

センター・テアの初出ですってよ!まだセンター・テアって呼ばれていない頃である。
初出どうこうについては、このページの上のところを読んでくれよな。

GETIT! (Annemann)

照明を消した状態で3人の観客にカードを引いてもらい、演者は3枚とも当てる。

暗室系トリック。色々な方法でトリックを演じた後、ダメ押しで演じるのなら・・・良いのかもしれない。手法のキャンセルアウト的な意味で。ただ、準備が重いなぁって。

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