レビュー:「リフォーメーション by ガイ・ホリングワース」

The Reformation by Guy Hollingworth

スクリプト・マヌーヴァ社から出ている日本語字幕付きDVD。過去VHSで発売され、「1枚のカードを4つの破片にちぎり、1片ずつくっつけていく」という形態のTorn & Restoreの原点になる作品。

元はReformationの手順のみ収録だった(らしい)が、リメイクにあたり、インタビュー映像やショーの映像、映像化されていなかった技法の解説などが追加されています。

リフォーメーション ガイ・ホリングワース(スクリプト・マヌーヴァ)

感想

個人的には好きだけど、トリックの数が少ないのでちょっとボリューム不足を感じるかもしれない。
ボーナス映像もどちらかというと、ファンのためのコンテンツみたいな感じ。

他のガイ作品を見て気になった人は買えばいいと思う。ただ、Torn & Restoreに挑戦してみたいからこれを買ってみようかな?って人は別の、もうちょっと簡単なやつに挑戦してからが良いと思うな。

そんなところかなぁ

以下個別に。

リフォーメーション

メインコンテンツ。

この作品から影響を受けて数々の作品が生まれたわけだけど、未だに「リフォーメーション」よりフェアに見えるか?簡単か?というように基準にまでなっていると思う。

「フェイスにサイン」をしてもらって、「破っている最中」と「一片ずつ繋げている最中」にもずっとサインが見えているところ、特に3/4状態で見せれる手順は唯一無二かなと。

ただ、ここで根幹のトリックのひとつになっている「ユニバーサル・スカム」の原理は、この『リフォーメーション』の解説だけだと勘違いする人が多いだろうと思っていて、事実日本語版の『ルーティンズ』や『Drawing Room Deceptions』が出るまで、きちんと理解してる人に出会ったことがありませんでした。

ゆき
ゆき

おい、そもそもお前、人とリアルでほとんど会わないだろって言ったやつ許さないよ

なので出来れば、日本語版の『ルーティンズ』か『Drawing Room Deceptions』をきちんと理解しておいたほうがいいんでないかなと思う次第。まぁ、このサイン周りの部分は使わなくても演じれるので、そこまで重要ではないのかもしれないが、これを勘違いして出したんだろうなぁって作品を読んだのでまぁ、言及しておこうかなって。日本人作品なので名前は出さないでおくけど(めんどいし)。

後世に出た諸々の1片ずつ繋げていくタイプのTorn & Restoreと比較すると、難易度は高めで、角度には強め、手軽さは中程度、観客からの見た目は最高のひとつ(英語的表現)って感じかなと。

わたしはDaniel Garciaの『TORN』を演じるのがほとんどだけど、ガイ様ファンとしてはいつでも演じれるくらいになっておきたいなーって思ったりします。

したことはありませんが、Glenn Westの『Seamless』とユニバーサル・スカムを組み合わせたら、それがベストなのでは?と思ったりしました。

Torn by Daniel Garcia(Vanishing inc.)
Guy Hollingworth『Drawing Room Deceptions』日本語版(教授の物販)

インタビュー

色々とインタビューしてる映像。手品をする人へのアドバイスが一番記憶に残りました。全マジシャン聞くべき。

インターバル

書籍『Drawing Room Deceptions』に収録されていた頭のおかしい技法の実演と解説。

書籍をお持ちの方は読みながら見たらいいと思います。読んだときはスルーした気がしますが、ディールしながらやるパスとか実演見たらジワジワきますね。

トリック・ウィズ・サイコロジー

トリックの解説。

1枚カードを見て覚えてもらった後、そのカードを含めた適当な4枚を観客に取り出してもらい、心理学を使って絞り込んでいって当てようとして・・・。

心理学とか欠片も関係ないガイ様版変化するカード(Dai Vernonの)。Alex Conranとの合作で、面白い技法を考えたけど使い道がないというときに、Alexがこの現象のアイディアを出したとか。

ガイ氏の作品が好きでよく演じるという人は問題ないけれど、難易度は他作品と大して変わらないのでその辺を念頭において気に入ったら演じればいいかなと。

あ、心理学要素を期待している人には無用。力こそパワーみたいな感じですぜ。クライマックスで「心理学って実は駄目で、マジックが得意なんだ」って言って指パッチンするのジワジワきました。

コンテスト映像

カードとコインでやるカップ&ボールと、「A Destroyed and Reproduced Card」(『Drawing Room Deceptions』に収録)の実演映像ははじめて見た気がします。

ボーナス

Derren Brownによる茶番。ノーコメント。

関連記事

製品情報所感一覧表示へ戻る

タイトルとURLをコピーしました