At the Table Live Lecture vol.1~5の中で面白かった手品その1
At the Table Live Lectureが最初に配信されてから2014年10月までのレクチャラー23名分、購入してから早6年・・・ですかね、ずっと積んだままになっていましたが、この度DVDのセットで言うとVol.5までを一通り視聴したので、その中で印象に残ったトリックをちょっと思い返して挙げてみようかなと。
原理的に面白いとか、実用的とか、うわー上手い、とか基準は色々ですが、まぁ視聴する際の参考にでもしてもらえれば。
全部観るのに1年以上掛けているので、昔見たものはちょっと忘れがちですけども・・・。
その2はこちらで→記事:At the Table Live Lecture vol.1~5の中で面白かった手品その2
- 1. Alex Pandrea「Mystery Card」
- 2. Daniel Garcia「Engage」
- 3. Jason England「Poker Tells」
- 4. Patrick Kun「Birthday Card」
- 5. Patrick Kun「Inflict」
- 6. Marcus Eddie「Paper Cut」
- 7. Rick Merrill「FISM Opener」
- 8. John Guastaferro「In the Doghouse~Club Daley」
- 9. John Guastaferro「Little White Lies」
- 10. John Guastaferro「Zen Bend」
- 11. Hannibal「Pringles Act」
- 12. Kostya Kimlat「Bullseye」
- 13. Shin Lim「Tic-tac」
- 14. Shin Lim「4Aces」
- 15. Shin Lim「Mercury Card Fold」
Alex Pandrea「Mystery Card」
色違いのミステリー・カードが、観客のサインしたカードになっているトリック。
演技自体はまだまだ荒削りだが、そのスライト力に敬意を評して。
レギュラーのみスライトのみで達成、基礎技法の一つともいうべきターンオーバー・パスの氏のハンドリングが見ものである。
Daniel Garcia「Engage」
お札を折りたたんでいき、違うのに変わるかと思わせて指輪(お札のオリガミ)に変化するトリック。
よく知られたビルスイッチの亜種。これは純粋に見てて楽しい。
実際に演じるのもよし。ただ折り方は自分で調べなきゃいけないのが、レクチャーとしては残念かもしれない。
ショーとかであれば、ここから指輪を本物に変化させて繋げるのとかもありかもしれませんね。
Jason England「Poker Tells」
長めのテンカード・ポーカーディール・ルーティン。
はっきり言って演じる状況をめっちゃ選ぶが、これまでのテンカード・ポーカーディールとは同じ原理を使いつつも、異なるアプローチをしていたのが個人的に高評価。
とはいえ、そもそもテンカード・ポーカーディールというプロット自体、めちゃめちゃ演じる状況選ぶやん、大して変わらなかったわ。
また、この手のプロットはエンディングが弱く、デビッド・ソロモンの「The Power of Poker」やリー・アッシャーの「ファイブカードスタッド」くらいしかディフィニットなエンディングを持った手順を知らなかった。
この手順はその辺りも踏まえ、綺麗に整えられていて良かった。
ただ、ディールを繰り返すとトリックは、ボケーッと観ていると本当につまらないなと感じました。言語大事。
Patrick Kun「Birthday Card」
色違いのミステリー・カードが、観客のサインしたカードになっているトリック。
アレックス・パンドレア氏のミステリー・カードと現象的には同じだが、これもスライト力で解決している。
ここで使われているミラー・フォースという技法は必見である。
Patrick Kun「Inflict」
デックの中にある観客のカードと、2枚の赤いキングの間に挟まったジョーカーがビジュアルにトランスポジションするカードトリック。
氏の代名詞のようなトリック。
あのビジュアルな変化のかっこよさにみんな憧れた。きっとそう、わたしだってそう。
実用性も抜群だったりする。
Marcus Eddie「Paper Cut」
お札がお札を貫通するトリック。
この手のトリックはいくつか存在するが、ギミックが必要だったり、事前にちょっとセットが必要だったり。
しかしこれは完全即席で演じることが出来るのだ。
即席版といえば、便利だし実用的だけどギミック版に比べると見た目が弱い・・・となりがちだが、この「Paper Cut」に関しては負けてないと思う(私見)。
実用性抜群で効果的な即席トリック。
Rick Merrill「FISM Opener」
シャーピーとコインを使った手順。
FISMアクトのオープナーとしても演じていた氏の代表的なトリック。
短い間にパンチのある現象で畳み掛けてくる何これずるい。
決して簡単ではないが、マジシャンは観たら練習したくなるでしょう。観とけ。
John Guastaferro「In the Doghouse~Club Daley」
ジョーカー2枚と観客のカードを使った手順。
単独で見れば古典的なトリックだが、上手く組み合わせている。
バーなんかで演じるときに便利なのですよね。参考になります。
John Guastaferro「Little White Lies」
観客の選んだクイーンだけ色違い。その後、全部ブランクになる。
細かく現象を表すと実は違うが、大体そんな感じ。
数理的な原理を、そう感じさせないギリギリのラインで使う。よく考えたなぁと。
ただ、英語が聞き取れないと理解できない。わたしは邦訳の本を読んで理解した。
原理が面白いので選定。
John Guastaferro「Zen Bend」
ストローが勝手に曲がる。
即席で出来るシンプルなトリック。
あーそんな手があったかーと。覚えておくと重宝すること間違いなし。
Hannibal「Pringles Act」
プリングル缶を使ったカードトリックとチョップカップ。
カードトリック部は、いわゆるカード・アンダー・ザ・ボックスで行われるありとあらゆる現象を詰め込んだ手順。
この手順を覚えて、そこから自分用に削ぎ落として自分らしくしていくための教材として良いんじゃないかなぁと。
解説は雑なので、あくまで研究・練習用で。
Kostya Kimlat「Bullseye」
マジックを演じる上で大事なことをトリック・自分・相手の3点から表した図であり考え方。
マジックで金を稼ぐなんちゃら~っていう浅い考えをばら撒いている連中に叩きつけたい内容。
今後何かしら考える上で、土台として扱わせていくことになるのは間違いないので選ばせてもらった。
Shin Lim「Tic-tac」
観客のサインしたカードが消え、お菓子のケースから出てくる。
お菓子ケースの機構に対して。こういう機構のギミック好きなのです。
Shin Lim「4Aces」
4枚のエースのプロダクション、4枚のキングへの変化(再度Aに戻る)、ツイスティング現象の3つの現象を行うカードトリック。
レギュラーカードを使った手順。難易度は高い。
どの段の現象もビジュアルで練習のしがいもある。
単品でダウンロード販売もされているが、未見なのであれば楽しめるはず。
Shin Lim「Mercury Card Fold」
シン・リム流のカード・フォールドの解説。
めっちゃ速い。ふふっってなるから見てみて。
残りは「その2」で書きますん。今の所こんな感じ!
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